近鉄西ノ京駅から大和西大寺駅に行き、
コインロッカーのキャリーバッグを取り出して、
向かうは、近鉄名張駅。
なんで名張に行くのかというと、
奈良も京都も大阪も、
ホテルが全然空いてなかったから。
翌日は明日香に行く予定だったから、
そこから近い駅でホテルを探したら、
名張シティホテルってのが空いてて、
何とかねぐらを確保できたってわけ。
日がとっぷりと暮れてから、
知らない駅に降り立つのは不安なもの。
改札を出てみると、なんもない。
いや、駅前にはローソンがあって、
その隣には居酒屋など。
そこから目指すホテルは歩いて1分。
ホテルを見つけたところで、
暗い道の向かい側にある灯かりに気がついた。
見るとそこでは男の人が店頭で呼び込みをしてる。
「ナチュラルドーナツ」の販売店だった。
国産小麦粉100%でひとつずつ手づくりの
ドーナツだとのこと。
小腹がすいてたんで道を渡ってみたら、
オレが着く前に女の子のお客さんが来てて、
色んな味のドーナツを纏め買いしてた。
もしかして、名張の有名店?
味見を入れた容器がミスドのおまけってのが
おまけに形の崩れたヤツをつけてくれて、
妙に喜んでるオバちゃんな自分に気がついた。
写真が暗いから寂しげだけど、
そこそこ広くて、わりと快適。
で、歩き疲れてたってこともあって、
テレビをつけたままぼ~っ。
で、気がついたら晩飯の時間が過ぎそう。
とは言っても近所には居酒屋しかなくて、
ひとりで行く気力もない。
仕方ないからローソンで、
後乗せサクサクの「どん兵衛」と
「ソフトいなり」を買いこんで、
ホテルで地味に食らう。
そこに京都の知り合いから電話。
「今、祇園でおいしいもの食べてるの。
そっちはどう?」だと。
知ってるくせに……。
あまりに侘しかったもんで、
連休最終日は京都に泊まることに決め、
夕食を一緒にとる約束をした。
明けて翌日は快晴。
ところどころ紅葉した山の裾模様が美しくて、
名張シティホテルっていいとこじゃん!と思ったりして。
知らない町を訪ねるなら、暗くなってからよりも、
明るいうちの方がいい。
ってことで、この日は朝も早よから未知の土地、
明日香村へと急いだ。





