松本出張をなんとか無事終えたこの日は、

もうひとつ約束が東京で待っていた。


それは、以前「は・や・と」のライブのとき、

ご一緒した女性がマネジメントしているタップダンサーが

デビュー10周年の記念ライブをやるから、

観てみない?というお誘いに起因する。


そのダンサーの名はRONxII(ロンロン)。

ニューヨークでタップの腕(足?)を磨き、

北野武監督作「座頭市」のタップのシーンで

メインでやってた人のひとりでもある。


タップには興味あったものの、

ショーは観たことがなかったから、

スケジュールを確認することなく、二つ返事!


一時はスケジュール的に無理かと思ったし、

この日も、もしも台風の影響で電車が遅れたらと、

不安を抱いていたんだけど、

いろんなことが丸く収まって、いざライブへ!


場所は六本木の「スイートベイジル」。

ここも来たことなかったから、

箱に対する興味があったことも事実。


そうして始まったRONxIIのライブは、

ピアノ、ドラムス、ウッドベース、サックスの演奏とともに、

ジャズのセッションのようなスタイルで始まった。


そこに入ってくるタップは、ダンスというより、

リズムの役割の方が大きく感じられ、

ところどころに挟まれる上半身のアクションが、

コンダクターのようにも見える。


ジャズを中心にしながら、

ドラムとセッションしたり、インドの民族音楽に合わせたり、

ゲストアーチストの歌に合わせて踏んだり、

タップの持つ多様性が存分に発揮されていた。


ひとりでもタップは踏めるんだろうけど、

掛け合いにことその真価があるんじゃないだろうか。


そういうことが漠然と感じられてきて、

時間がたつに従って、その世界にのめりこんだ。


悔やまれるのは、

その音を刻む足元が全然見えなかったこと。


スタンディングで、体で音を感じながら、

リズムの世界を受け止めてみたかったな。


ともあれ、タップの面白さを知ったこと、

RONxIIというアーティストを体感できたことで、

非常に収穫の多いひとときだった。


RONxIIのこれからの活躍を期待せずにはおれない。