めまぐるしいほどの毎日なのに、
知り合いからのメールでさらに大変なことに。
日生劇場でやってる宝塚月組公演
「グレート・ギャッツビー」を観ないかとのこと。
お世話になりまくってる方なので、
断るわけにはいかない。
なんとか都合をつけて日生劇場に赴いた。
フィッツジェラルド作の小説を基にした作品は、
以前、雪組(杜けあき、鮎ゆうき、一路真輝)で上演された。
そのときは1時間半ほどのものだったが、
今回はバージョンアップさせて1本立てにしたらしい。
ついこの間まで、「ミー・アンド・マイ・ガール」で、
ロンドン下町の陽気な男を演じていた、
主演男役・瀬奈じゅんがギャッツビー。
オレが観た彼女の役ってのは、
やたら明るくて饒舌なタイプばっかだったから、
陰や闇を引きずってる男の役がめっちゃ新鮮!
スマートすぎるきらいが無きにしも非ずだけど、
文句なしにカッコいい。
もっとダンスを観たかったな……。
ギャッツビーが追い求めるデイジーは、
初めて相手役を務める城咲あい。
こちらは陰のある大人のヒロインをやらせたら、
今の宝塚で右に出るものがいないといってもいい。
だからだろうか、若いころの回想シーンは、
やはり全然ハマってない。
が、それ以外は本領を発揮して見事な好演。
ただ、瀬奈じゅんの横に並ぶと、
体のバランスが悪く見えて気の毒だったかも。
一路真輝の役を受け持つことになった、
遼河はるひが一番の気懸かりだったけど、
なんのなんの。
見事な好青年ぶりで、見直した。
相手を務める涼城まりなともども、
舞台を締めていたと言ってもいい。
トム・ブキャナンはただのやなヤツ。
マートルは歌はいいんだけど……。
専科のお三方は、さすがの演技と存在感。
組長の越乃リュウはダンスでも大活躍。
こういう方々こそ大切にしてほしい。
初日があいて間もないのだけれど、
みんなそれぞれに役を生きている様子で、
さすがは芝居の月組って感じ。
ただ、月組は昔から、
きれいなお姉さんタイプの娘役の宝庫だったのに、
割合が減ってるような感じ。
(半分は博多座に行ってるからだと思うけど)
そんな中で、今公演より娘役に転向した彩星りおんが、
スタイルやかわいい顔立ちで目を引いた。
星組に異動した夢咲ねねに比肩するような、
大型娘役として花開いてほしい。
で、作品自体については、
前半はミュージカルとしての魅力に欠けるけど、
後半は「ゴルフ場」と「神は見ている」があって、
なかなか盛り上がった。
演出家の小池修一郎はさすがにいい仕事をする。
月組は、次は『源氏物語』をやるらしい。
取り上げるのは宇治十帖とか。
光源氏の孫・匂宮と息子・薫(実は柏木と女三宮の子)と、
謎の女・浮舟のじれったくなるような恋愛が繰り広げられ、
終わりがあまりにもあっけない内容だから、
危惧する部分があるんだけど、
瀬奈じゅんが中心にいて、
役者が揃った月組ならイケるのでは?
今から楽しみ。
って暢気なこと言ってるけど、観劇後は即仕事場へ。
日付が回るまで終わらなかったんだよな……。