この日は月組東京宝塚劇場公演千秋楽。


千秋楽の観劇は初めて。


通常の公演からして、

客席は一種異様なところがある宝塚だが、

千秋楽となれば、それも一入。


その印象は、濃密……。



ここでいったん幕を閉じる「Me And My Girl」は、

細かいところをつつけばボロも出るけど、

大筋では大過なく、非常にいい公演だった。


そして、主演娘役・彩乃かなみはこの日で退団。

終演後は「さよならショー」が行われた。


ここまで聴かせてくれる主演娘役なんて、

生観劇ではおそらく初めてだった。


ただ、やっぱ宝塚は男役が中心で、

彼女の場合は本来の力を隠しながら、

頑張ってきたような感じがしてならない。


まだまだ余力を残して、

娘役を卒業するという感じがしたから、

今後も芸能活動はするんだろうな……。



月組組長・出雲あやもこの日で退団。


彩乃とともに宝塚を代表する歌姫が

一挙にいなくなるのは寂しいものだ。


彼女の場合は、立女形的な存在感もあって、

失うのは惜しい人材の一人だが、

本人が決めたことだから覆しようがない。



同時に退団した人の中には、

志半ばと思われる若手も含まれていた。


それぞれの人生だから、

誰も止めることはできないのかもしれないが、

才能に恵まれた人が舞台を去るのは、

あまりにも惜しい、惜しすぎる。



とはいえ、退団によって人事を刷新し、

新たなスタートを繰り返してきたのが宝塚。


「Me And My Girl」は8月の博多座で、

現在2番手の霧矢大夢を中心に、

再度幕を開けることになる。


主演男役・瀬奈じゅんは9月の日生劇場で、

過去の名作の再演に取り組む。



このパワーには舌を巻く。



やっぱスゲェや、宝塚は。