先々週末の豪雨の中、

佐世保から船で上五島に渡った。



雨はひどいものの、

風はなかったので船は揺れず、

無事に五島に上陸!



目的はほかにあったんだけど、

せっかく五島に来たんだから、

有名な教会をいくつか見たいと思い、

仕事の合間に見学してきた。



最初は「頭ヶ島教会」。

土砂降りの中で撮った写真だからわかりにくいけど、

日本では稀有な地元産の石造り。


五島の教会建築に尽力したのは、

大工の鉄川与助という人。


この人、教会なんか見た事もなかったそうだけど、

実に立派な建築物をいくつも造っている。

おそらく「天才」という部類に属する人だったんだろう。


近くにはキリシタン墓地。

十字架のついた墓石が並んだ様子は、

はるか遠くの国に来たように感じさせられた。



中ノ浦教会

港のそばに立つ教会は、気品のある姿が印象的。



上五島名産の椿をモチーフにした壁の装飾やステンドグラスが美しい。


マリア像の周りにはバラが植えられていて、

花盛りの頃はそれは美しいのだそう。



大曽教会

レンガ造りのクラシックなたたずまい。

正面にある、腕を広げたキリスト像は、

海のほうを向いていて、なんだかリオみたい。


柱のデザインに特徴があって、ステンドグラスには桜が描かれていた。



青砂ヶ浦教会

同じくレンガ造りの建物は、鉄川与助の作。

比較的大きな教会で、ステンドグラスは椿がモチーフ。

祭壇の精緻さにも目を奪われた。



上五島には約30もの教会があり、

いずれも、地元の信者によって、

きれいに管理されている。


下五島も合わせると、

その数は70近くにものぼるとか。


いくつかの歴史的な教会は、

世界文化遺産に登録申請しているそうだ。



五島の教会群はどれも、

鉄川与助をはじめとした地元の大工の手になるもの。


その意匠や全体の雰囲気は、

西欧とは全然異なっていて、

居ながらにして心穏やかになっていくようだった。


また、どちらの教会も、堂内に入ると、

机の下には、信者の聖書などが置かれていて、

熱心な信徒の存在が伝わってくる。


中には昨年焼失した木造建築もあると聞き、

微々たる額ながら再建の募金をさせてもらった。



五島の教会群に観光に訪れる人は、

年々増加しているという。


だが、観光客が増えるに従って、

マナーの悪さも問題になっているらしい。


たとえば、聖水入れを灰皿にしたり……。


それでも教会や信徒は門戸を閉ざすことなく、

人々を受け入れている。



多難な歴史を乗り越えてきたからこそ、

教会は今も大切にされていて、

訪れる人を温かく迎えてくれるのだろうか。



五島の教会群が世界遺産に登録されるのは、

誇らしく喜ばしいことだと思うけど、

それで弊害がもたらされるとしたら……。



ちょっと複雑な気持ちになった。



五島の詳しいことは、こちらのHP を参考に。