GW前ってのは忙しくてかなわん。
そんな時間の合間を縫って、
日曜午前から日比谷の東宝劇場に行ってきた。
千代田線の日比谷駅を出ると、
警察の姿が見えて、なんだか物々しい雰囲気。
表に出たら、検問までやってて、
さらに仰々しい感じになってる。
この日、韓国の新しい大統領が来日すると聞いていたが、
もしかして帝国ホテルでなにやら催しでも……。
この日観たのは、宝塚歌劇団宙組公演、
「黎明の風」と「Passion 愛の旅」。
「黎明の風」は、現在は専科に在籍する、
男役を極めまくったベテランスター・轟悠が、
白洲次郎を演じることで話題の舞台。
白洲次郎は、戦前から英国留学を経験し、
当時の日本では稀有な国際知識や見識と、
プリンシプル(原理・原則)を持ち、
さらに日本人的気骨を持ち合わせていたことから、
「侍ジェントルマン」と称された人物。
昨今ブーム的な人気を得ていて、
妻であった白洲正子もまた、
大人気を博している。
白洲次郎は戦後日本の対米的地位回復の立役者であり、
「黎明の風」はその経緯を舞台化したものだ。
戦中・戦後が舞台のミュージカルって、
どんなことになるのか危惧していたけれど、
実に骨太な内容になっていて、まずは安心。
白洲次郎の先輩であり盟友として登場する、
吉田茂が宝塚を越えた演技で君臨し、
対立軸であるマッカーサーを演じる、
宙組トップスター大和悠河が、
若さや華やかさを抑えた演技で呼応。
白洲次郎を中心としたトライアングルが
がっちりと締めていることで、
舞台空間には色々な広がりが感じられた。
当初、白洲正子を演じる予定だった、
宙組娘役のトップスター陽月華が怪我による休演で、
急遽、和音美桜が正子を務めていたが、
トライアングルに助けられたのか、
本役であったかのように見事に演じていた。
さて、轟悠の白洲次郎は、
同僚と思しき人物たちと全然同列に見えないものの、
主役としての堂々たる存在感は舌を巻くほど。
そのおかげか、大和悠河ものびのびとやっていて、
持ち味である(とオレが思ってる)、健気さが全開。
このふたりは舞台上の相性がすこぶるいいようで、
お互いの魅力がいつもに増して感じられた。
「黎明の風」は、主題が重く、華やかな場面に乏しく、
燃えるようなラブロマンスがあるわけじゃない。
だから、宝塚ファンに快哉される作品とは言えないだろう。
しかし、タカラジェンヌが単に
派手な格好で歌って踊ってキザって……、
だけじゃないことを知らしめてくれた点と、
座付き作者の力が、枯渇してはいないと教えてくれた点、
以上の2点において快作だと思う。
グランド・レビュー「Passion 愛の旅」も、いい作品だった。
しかし、ダンスが得意な陽月華に当てた振付を
代役が務めているのを見るのは正直しんどかった。
彼女のファンであるオレにとっては尚更のこと。
それでも、それぞれに懸命な様子が見て取れて、
贔屓を見ることができなくても不満はなかった。
以下、ちょっと気になったこと。
ショー場面での美羽あさひの表情が、
「アタシなんでここにいるの?」って感じに見える。
確かにそうなんだけど、ハッタリ利かしてほしいな。
同じくショーでの蘭寿とむ。
非常に美しいし実力者なんだけど、
ちょっと無表情な感じが、
アンドロイドみたいに見えて、ちょっと笑えた。
北翔海莉は軽い歌い方をすると天下一品。
古風な持ち味を生かす役に当たると無敵かも。
これで退団する音乃いずみが重用されていて、
歌の本領を発揮していた。
が、「東京ブギウギ」はもう一息。
笠置シズ子の歌を聞いたことがある身には、
あれは「へタレ」(誰が歌ってもそうだろうが)。
宙組って、歌の美味い娘役が多くて、
脇の演技者もしっかりしている。
これに気づいたのも今回が初めて。
いろんな発見があって、好印象な舞台だった。
ってことで、もう一回観にいくことにした!
そんな時間の合間を縫って、
日曜午前から日比谷の東宝劇場に行ってきた。
千代田線の日比谷駅を出ると、
警察の姿が見えて、なんだか物々しい雰囲気。
表に出たら、検問までやってて、
さらに仰々しい感じになってる。
この日、韓国の新しい大統領が来日すると聞いていたが、
もしかして帝国ホテルでなにやら催しでも……。
この日観たのは、宝塚歌劇団宙組公演、
「黎明の風」と「Passion 愛の旅」。
「黎明の風」は、現在は専科に在籍する、
男役を極めまくったベテランスター・轟悠が、
白洲次郎を演じることで話題の舞台。
白洲次郎は、戦前から英国留学を経験し、
当時の日本では稀有な国際知識や見識と、
プリンシプル(原理・原則)を持ち、
さらに日本人的気骨を持ち合わせていたことから、
「侍ジェントルマン」と称された人物。
昨今ブーム的な人気を得ていて、
妻であった白洲正子もまた、
大人気を博している。
白洲次郎は戦後日本の対米的地位回復の立役者であり、
「黎明の風」はその経緯を舞台化したものだ。
戦中・戦後が舞台のミュージカルって、
どんなことになるのか危惧していたけれど、
実に骨太な内容になっていて、まずは安心。
白洲次郎の先輩であり盟友として登場する、
吉田茂が宝塚を越えた演技で君臨し、
対立軸であるマッカーサーを演じる、
宙組トップスター大和悠河が、
若さや華やかさを抑えた演技で呼応。
白洲次郎を中心としたトライアングルが
がっちりと締めていることで、
舞台空間には色々な広がりが感じられた。
当初、白洲正子を演じる予定だった、
宙組娘役のトップスター陽月華が怪我による休演で、
急遽、和音美桜が正子を務めていたが、
トライアングルに助けられたのか、
本役であったかのように見事に演じていた。
さて、轟悠の白洲次郎は、
同僚と思しき人物たちと全然同列に見えないものの、
主役としての堂々たる存在感は舌を巻くほど。
そのおかげか、大和悠河ものびのびとやっていて、
持ち味である(とオレが思ってる)、健気さが全開。
このふたりは舞台上の相性がすこぶるいいようで、
お互いの魅力がいつもに増して感じられた。
「黎明の風」は、主題が重く、華やかな場面に乏しく、
燃えるようなラブロマンスがあるわけじゃない。
だから、宝塚ファンに快哉される作品とは言えないだろう。
しかし、タカラジェンヌが単に
派手な格好で歌って踊ってキザって……、
だけじゃないことを知らしめてくれた点と、
座付き作者の力が、枯渇してはいないと教えてくれた点、
以上の2点において快作だと思う。
グランド・レビュー「Passion 愛の旅」も、いい作品だった。
しかし、ダンスが得意な陽月華に当てた振付を
代役が務めているのを見るのは正直しんどかった。
彼女のファンであるオレにとっては尚更のこと。
それでも、それぞれに懸命な様子が見て取れて、
贔屓を見ることができなくても不満はなかった。
以下、ちょっと気になったこと。
ショー場面での美羽あさひの表情が、
「アタシなんでここにいるの?」って感じに見える。
確かにそうなんだけど、ハッタリ利かしてほしいな。
同じくショーでの蘭寿とむ。
非常に美しいし実力者なんだけど、
ちょっと無表情な感じが、
アンドロイドみたいに見えて、ちょっと笑えた。
北翔海莉は軽い歌い方をすると天下一品。
古風な持ち味を生かす役に当たると無敵かも。
これで退団する音乃いずみが重用されていて、
歌の本領を発揮していた。
が、「東京ブギウギ」はもう一息。
笠置シズ子の歌を聞いたことがある身には、
あれは「へタレ」(誰が歌ってもそうだろうが)。
宙組って、歌の美味い娘役が多くて、
脇の演技者もしっかりしている。
これに気づいたのも今回が初めて。
いろんな発見があって、好印象な舞台だった。
ってことで、もう一回観にいくことにした!