仕事先に20歳の学生バイトの男子がいる。
この年齢にしては礼儀正しくてうるさくなく、
今どき珍しい初々しい雰囲気の持ち主だ。
だからか、要領はあまりよくないし、
決して仕事ができるわけじゃないんだけど、
失敗しても仕方ないなって感じで許されてる。
みんな温かい目で見守ってるという感じか。
この子のそばで仕事をしてると、
「あれやってからこれやって……」とか、
「どこに行ったかな~~」とか、
小さな声でつぶやく声が始終聞こえてくる。
「おばあちゃん子だろう?」と聞くと、
案の定、3世代の大家族で育ったらしい。
温かい家で育ったということがうかがい知れる。
昨日のこと、
バイト君が「日経MJ(流通新聞)」を持ってたので、
「すげえじゃん」なんてからかったら、
仕事先で廃棄処分になるやつをもらって、
就活のために読んでいるとのこと。
やっぱいい子だ。
で、新聞を開いてみたら「着うた」ランキングがあった。
青山テルマの「そばにいるね」の話になり、
「こんな曲だったよね」と口ずさんでみたら、
このバイト君がとんでもないことを口走った。
「新しいことよく知ってますよね~~。昔の人の割りに」
昔の人!
昔の人!!
年取ってるとか中年とか老人とか
ジジイとかオヤジとかじゃなくて、
昔の人!!!
ほかの言い方は全然気にならないんだけど、
「昔の人」ってのは引っかかる。
もちろん、バイト君は悪気ゼロだから、
爆笑しつつ言い方に気をつけるよう注意しておいた。
でも、なんでこんなに引っかかるのか説明できず、
「昔」って言葉を辞書を調べたら、
一般的に過去のことを意味するほかに、
「故人」を表す場合もあると書いてあった。
どうりで嫌な気がしたんだ……。
バイト君には辞書をコピーして渡しておいた。
そんなこと、ほかの人(特に女性)に言ったら、
ただじゃすまないからね。