トリノ五輪の荒川静香の金メダルを頂点に、
現在の日本女子のフィギュアスケートのレベルは、
スゴイことになってる。
四大陸選手権では浅田真央が金、安藤美姫が銅。
さらに、男子では高橋大輔が見事な演技で余裕の金。
オレは昔、安藤と同世代で世界ジュニア優勝の、
太田由希奈を見たときに、
日本女子のフィギュアが変わったことを実感した。
バレエを思わせる彼女の動きは、
いまだかつて見たことがないほどのエレガントさで、
かつての金メダリスト、オクサナ・バイウルを彷彿とさせた。
その後、しばらく名前を聞かないと思ってたら、
長らく怪我と闘っていたことをドキュメント番組で知った。
昨年末の全日本でようやく滑る姿を見ることができ、
相変わらずのしなやかさに感激&興奮!
再び一線に戻れることを願わずにはいられない。
さてさて、日本のフィギュアスケートを語る上で、
決して忘れてはいけない人がいる。
それは、伊藤みどり。
長野五輪の開会式やら、
バラエティ出演で失笑を買っていたのはまだよかった方で、
近頃は精神的な面で不安定なことが報じられ、
気の毒な状態になってしまっている。
彼女の現役時代のスゴさはすっかり忘れられて、
キワもの的な扱いになってるけど、
彼女のジャンプを越える人は今だに誰もいない。
ただ、それは昔のことで、
思い出がより美しく刻まれているだけなのかもしれない。
そんなとき、YouTubeで、
彼女が1988年カルガリー五輪で観客を総立ちにさせた、
伝説的なフリーの演技を見ることができた。
まだトリプルアクセルはやってないけど、
スピードやジャンプの高さはただものじゃない!!
アメリカのテレビ中継陣の驚きの声、
賞賛の声もすごいものがある。
演技終了前から
これだけ観客が総立ちになるなんて見たことない。
この演技でフリー3位、総合5位。
当時は線を描くだけのコンパルソリーがあった時代で、
芸術点の低さも致命傷だったような……。
この五輪の金メダルは東ドイツのカタリナ・ビット。
彼女、伊藤みどりのこと毛虫のように嫌ってたそうで、
「あれはフィギュアじゃない」とまで言っていたとか。
その気持ち、わからんでもないが、
脅威としてとらえていたとも思われる。
しかし、改めて見てみると、やっぱスゴイ。
真央ちゃんもミキティも上手で美しいけど、
伊藤みどりを見たときのような驚きは感じられない。
これを見てたって事は、幸福なのか不幸なのか。
ただひとつ間違いないと思うのは、
彼女が今日のフィギュアの傾向を先取りしていたこと。
いや、彼女がフィギュアを変えたと言ってもいいだろう。