カメラマンと松本駅で落ち合い、

一路、奥飛騨へ。

道中、雪景色を期待して自然と話題が弾む。

目的地は福地温泉の小さな宿。

「隠宿 ひだ路」。




全12室すべて露天風呂つき。
宿泊料金は1泊2食付でひとり¥2万ちょい。
部屋は飛騨造り風といえばいいのか、

内風呂も露天もきれい。




取材の担当者は、なんとなく田舎が板についてない男性。


それもそのはず、名古屋から家族で移り住んでいるのだそうだ。
そのためか、話題が妙に現実的だったりして、

田舎暮らしの実情が垣間見える。


さて、夕食。

食事処は部屋ごとに仕切られ、

それぞれに囲炉裏風のテーブルが用意されている。
料理はどれも田舎らしい滋味あふれていて、

心も体も癒してくれるようだ。






特に心を打たれたのが、
今年85才になる大女将が、毎日、

自ら炊いているコロ芋の煮物。



実はメインは飛騨牛の石焼きだったんだけど
食い気に走って写真はすっかり忘れてた……。

夜食用のおにぎりは¥500。


いいサービスだとは思うけど、

有料じゃないほうがいい(当たり前か)。



給仕係の女の子が、今夜は雪ですねと言う。

待望の雪景色が撮れるぞ!!



そんなことを期待しながら、

部屋で露天風呂を堪能。


部屋に置いてあった本によると、
古事記の舞台は実は飛騨であったとか。
面白い説ではある(笑)。


翌朝、雪は降らずじまい。


ま、天気のことは仕方ないから、朝飯!



奥飛騨らしさは確かに楽しめる。

ただ、忌憚なき意見を書かせていただくと、
味噌汁が入った鍋を温めてるのが

固形燃料というのはいただけない。

また、グリーンサラダにも疑問を持った。
缶詰のホワイトアスパラなんか、
わざわざ使わなくても……。

全体にいい雰囲気が保たれているのだが、

給仕係やスタッフが、

奥飛騨のことをよく知らないというのは鼻白む。


土地の魅力を第一に掲げている宿だと思うから、

その部分を改善できると、もっとよくなると思う。

今のままでも、値段にしては相当いいんだけど。