カメラマンと松本駅で落ち合い、
一路、奥飛騨へ。
道中、雪景色を期待して自然と話題が弾む。
目的地は福地温泉の小さな宿。
全12室すべて露天風呂つき。
宿泊料金は1泊2食付でひとり¥2万ちょい。
部屋は飛騨造り風といえばいいのか、
内風呂も露天もきれい。
取材の担当者は、なんとなく田舎が板についてない男性。
それもそのはず、名古屋から家族で移り住んでいるのだそうだ。
そのためか、話題が妙に現実的だったりして、
田舎暮らしの実情が垣間見える。
さて、夕食。
食事処は部屋ごとに仕切られ、
それぞれに囲炉裏風のテーブルが用意されている。
料理はどれも田舎らしい滋味あふれていて、
心も体も癒してくれるようだ。
自ら炊いているコロ芋の煮物。
実はメインは飛騨牛の石焼きだったんだけど、
食い気に走って写真はすっかり忘れてた……。
夜食用のおにぎりは¥500。
有料じゃないほうがいい(当たり前か)。
給仕係の女の子が、今夜は雪ですねと言う。
待望の雪景色が撮れるぞ!!
そんなことを期待しながら、
部屋で露天風呂を堪能。
部屋に置いてあった本によると、
古事記の舞台は実は飛騨であったとか。
面白い説ではある(笑)。
翌朝、雪は降らずじまい。
ま、天気のことは仕方ないから、朝飯!
ただ、忌憚なき意見を書かせていただくと、
味噌汁が入った鍋を温めてるのが
固形燃料というのはいただけない。
また、グリーンサラダにも疑問を持った。
缶詰のホワイトアスパラなんか、
わざわざ使わなくても……。
全体にいい雰囲気が保たれているのだが、
給仕係やスタッフが、
奥飛騨のことをよく知らないというのは鼻白む。
土地の魅力を第一に掲げている宿だと思うから、
その部分を改善できると、もっとよくなると思う。
今のままでも、値段にしては相当いいんだけど。