今回また京都に取材へ。
テーマは「聖地巡礼」。
平安時代から風水的に大切にされてきた、
東西南北の要所に置かれた神社を中心に、
あちこち飛び回ってきた。
(タクシーチャーターだったから移動は楽チン)
しかし、京都はまさに灼熱地獄。
東京が思いのほか涼しいから、
余計にこたた。
貴船神社や糺の森、城南宮、大将軍塚など、
地図にも載ってないし、人気のないし、
うら寂れたところに忽然と現れて、
本当に、ぞっとするようなところ。
日が暮れたら灯りもなさそうだし、
こんなところで肝試しやったら、
多分、いや、必ず、泣く。
この晩飯はこの界隈で。
石塀小路。
今回仕事でお世話になっている、
ガラス工芸家・山田えい子さんと、
以前仕事でお世話になった
日本画家・川嶋渉さんが、
用意してくれてた店がこの界隈。
その店は、予約でイッパイという噂で、
それを検証するために、
みんなで行ってみたというわけ。
その店は、あの「マネーの虎」関係の人が
安く買い叩いたものらしい。
なんでも広島資本の店らしいが、
新宿花園神社の近くにもそういう店があったな。
雰囲気だけはいいんだけど、
料理は見事に京「風」。
あくまでも「風」であって、
言わばニセモノ。
この店も案の定、
同じグループの店だった。
京都に行ってあれ食って、
「やっぱり京都はステキ~」
なんて思う人がいたら気の毒だ。
というか、最近流行りのレストラン産業って、
そういうのが多すぎ!!
文化を根底から崩してること、
本人たちは知ってるのかな?
ま、儲けの方が重要なんだろうから、
そんなこと気がついてても
屁でもないんだろうけど。
しかしながら、
お隣にあるお座敷バーはよかった。
画廊が併設されていて、
きれいな庭を眺めながらゆっくりできる。
普請もきちんとなされていて、
断然ステキな空間だった
こちらは、京都らしい「一見さんお断り」の店。
だから、 お店の人から
「もう一見さんやおへんえ」と言われると、
妙に嬉しい。
一見さんでいるうちは不快なんだけど、
一見さんでなくなると、
見事なシステムであることを実感。
こんなエピソードがある。
その昔、怖い物なしだった美空ひばりが
祇園のお茶屋さんに行ったときのこと。
彼女は誰かからそのお茶屋の名を聞いて行ったのだが、
予めお茶屋に紹介する人はいなかった。
いくら有名人であったところで、
お茶屋にとっては、ひばりは一見さん。
だから、きっぱりお断りしたとか。
さすがは京都。痛快な話だ!
