日曜夜のメインイベントは、こちらの夕食。


この店には昔、

出張のついでに予約を入れたことがあった。


幸いにも首尾よく席は取れたのだが、

結局仕事の都合で行けなくなり、
泣く泣くキャンセル。

そういう苦い思い出があったから、

この日は仕切りなおし。


めちゃめちゃ楽しみだったんだ~~。


予約してくれたのは、京都偏愛ライターを自認し、
ついには京都に住み着いてしまった愛すべき同業者E様。

彼女のおかげで、

これまでどれだけ美味しい思いをしてきたことか!!



その彼女、こないだ手を骨折してしまって、
この日はお見舞いのつもりもあった。
(結局世話になってるだけなんだけど)


ささ、前説はこの辺にして、

この夜の料理を登場順に。


まずは空豆、白アスパラの黄身酢からスタート。

最近は和食でもホワイトアスパラを使うんだ(感心)。


お次は酒肴いろいろ。

一品ずつお見せすると、



からすみはこの大きさでレア状態。

台湾産らしいが、これなら十分!!


稚鮎(子鮎?)はなんと煮付けで。

ほろ苦さが立ってて嗚咽……。


鯛の白子はプリンとしててモッチリふわふわ。

あぁ~。


つみれに見えるのはホ

タルイカをたたいたもの(タルタル?)。


焼き魚はイカナゴ。

この香ばしさはどう焼いたら出るのかい!


これをビール飲みながら食ったオレは、

ほんまもんのアホ。
この後、日本酒に切り替えたけど、

後悔先に立たず。


お造りは鯛と大トロ。
大トロは、ほんとに口の中で溶けていった。

醤油のほかに塩昆布が出されて、

鯛と塩昆布を一緒に食ったら、

これがまたいい味!



お椀は蛤しんじょうと粟麩。
吸い口が非常に淡くて繊細で、

食べ終わった頃にようやく味の全体像が完成するという感じ。
これを塩梅と言わずしてなんと言う!!


続いて出されたこれは、大トロの柚庵焼き。
アンタ、何も大トロを焼かなくても!
なんて思ってると大間違い!!
絶品だ……。



さらにさらに、自家製湯葉、海老と山菜(ふきのとう、たらの芽など)のかき揚げ、
京都・塚原の筍、そして、福島で水揚げされたメヒカリと、美味いものが続々と。
そのたびに、唸る叫ぶ咽ぶ笑うの大騒ぎ。

料理のみならず、ミニ醤油差しや酒器まで、

シンプルかつ小粋ときたもんだ!




しめは豆ご飯と赤だし、漬物。



デザートはフレッシュジュース。


最後の最後まで、一切の妥協なし。



ブラボー!

ブラボー!!

ブラボー!!!

と、スタンディングオベイションをしたのは言うまでもない。(嘘)



基本に忠実ながら、控えめに自己表現しておられる、
ご主人の腕の冴えは、真にお見事なもの。


まったく期待にたがわぬものだった。