夕食は琉球時代の宮廷料理を出す、
「美栄」という店へ。
個室のみならしく、
何日か前にダメもとで電話したら予約OK!
こんなところにひとりきり!
単純に宮廷気分に浸り、まずビール。
テーブルに置かれた小さな蓋物に入っていた豆腐恙。
通常は赤いものだけど、あれは赤麹を使ってるから。
これは白麹を使用してるからこんな色。
味わいは赤いのより甘さが少なくてシャープ。
以後、食事は全13品(¥12,000)のコース。
(1)中身汁
中身(ホルモン)が細く刻んであって、
まるで湯葉のような食感。
だしは京料理に匹敵する上品さ。
琉球漆器の赤の美しさにも目を奪われる。
(2)ニガ菜と豆腐の和え物
(3)キクラゲとムジ(田芋の茎)、しいたけの和え物
(4)酒肴の盛り合わせ?
手前はイカ、ほかはかまぼこやポーポー(クレープ?)。
ここで飲み物は泡盛「与那国」(古酒43度)に変更。
カラカラ(酒器)がいい!
(5)ジーマミー(落花生)豆腐
だし醤油のきりりとした味が、
むっちりした豆腐にピッタリ!
(6)クーブイリチー(昆布炒め)
(7)イモクズアンダギー(甘くない)
(8)ミヌダル、田芋唐揚げ、大根の漬物
ミヌダルは豚肉に黒ゴマダレをまぶしたもの。
いかにも宮廷料理という感じの雅な味。
でもオレは田芋の唐揚げに感心。
美味かった~~。
(9)ラフテー
バラのみならずロースも使用。
昨今は辛子をつけることが多いけど、
琉球時代に辛子はなく、
ゴーヤの炒め物が薬味だったとか。
(10)ミミガーの刺身(と言うより和え物)
もやしとキュウリ入りでシャキシャキ!!
食事中、トントンと何かを刻む包丁の音が
ずっと聞こえてきてたんだけど、
こんだけ千切りが多いと、むべなるかな。
(11)ドゥルワカシー
田芋ペーストにムジ、かまぼこを入れて練り上げたもの。
この品の良さといったら!
(12)トゥンファン(豚飯)
豚と鰹のだしをかけてサラサラいただく。
奄美の「鶏飯」ときっと関連があるんだろうな。
で、漬物のパパイヤは、またしても細かい千切り。
(13)デザート(黒糖かんてん)
もう、めいっぱい琉球王朝を味わった。
若いスタッフの女の子を質問攻めにすると、
厨房に聞きにいってきちんとこたえてくれるのもいい感じ。
最後にご主人(女性)が部屋に来てくれて、
話をすることができたのも良かった。
今回は残念ながら「山本彩香」を予約できなかったけど、
次はあちらへもうかがってみたい。