私は 2016年5月20日には、国立新美術館で世界でも有数のルノワール ・ コレクションを誇るフランス ・ パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館が所蔵する画家 ピエール ・ オーギュスト ・ ルノワール(1841~1919)の絵画、彫刻、デッサン、パステル、貴重な資料などを展示する 「ルノワール展」 を鑑賞した。 (2016/5/20)

 

 

                             

 「絵は楽しくて美しいものでないといけない」 と語り、生涯 「幸福」 を描き続けた ルノワール。 今回の展示は、「オルセー美術館とオランジュリー美術館の所蔵する世界でも有数の ルノワール ・ コレクション から厳選された 100点を超える作品を通じて、ルノワールの画業の全貌に迫りますとのこと。


 出品作品リストを見ると、展覧会の構成は Ⅰ章 ~ Ⅹ章 に分けられ展示されていたが、詳細は省略させて頂きます。

 

 Ⅰ章 印象派へ向かって = ルノワールの印象派への歩みを示す ≪猫と少年≫、≪陽光のなかの裸婦(エチュード、トルソ、光の効果)≫  の 2点が展示されていた。

 

 

 

 Ⅱ章 「私は人物画家だ」: 肖像画の制作 = 早い時期から 「人物画家」 であると自負していた ルノワール。 ≪クロード・モネ≫、≪読書する少女≫ など 14点展示。

 


 

 

 Ⅲ章 「風景画家の手技(メチエ)」 = 風景画にも力を注ぎ、特に 1870年代には 油彩作品の 4分の1 を風景が占めている。 ≪セーヌ川のはしけ≫、≪草原の坂道≫ など 8点展示 。

 

 

 

Ⅳ章 “現代生活”を描く = ダンスホールや酒場、カフェ、郊外の舟遊びといった 19世紀のパリ生活に特徴的なものばかり。
 ① ≪ぶらんこ≫ など 2点展示 。
 ② ≪ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会≫ など 20点展示。 この中には、フィンセント・ファン・ゴッホ  ≪モンマルトルの酒場≫、≪アルルのダンスホール≫、ジャン・ルノアール ≪フレンチ・カンカン≫ などの作品も展示されていた。
 ③ ダンス ≪田舎のダンス≫≪都会のダンス≫ の 2点展示 。

 

 

 

 

 

 

 


 Ⅴ章 「絵の労働者」: ルノワールのデッサン = ≪水のほとりの 3人の浴女≫、≪座る裸婦 あるいは 身づくろい≫ など 14点展示。

 


 Ⅵ章 子どもたち = ≪ジュリー・マネ≫あるいは≪猫を抱く子ども≫≪道化師 (ココの肖像)≫ など 11点展示。

 

 

 

 

 

 Ⅶ章 「花の絵のように美しい」 = ≪グラジオラス≫ など 4点展示。


 Ⅷ章 ≪ピアノを弾く少女たち≫の周辺 = ≪ピアノを弾く少女たち≫ 、≪ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル≫ など 4点展示。

 

 

 

 

 

 

 Ⅸ章 身近な人たちの絵と肖像画 = ≪椅子に座る娘≫ など 11点展示。 なお、この中には パブロ・ピカソ の ≪白い帽子の女性≫ も展示。

 

 Ⅹ章 裸婦、「芸術に不可欠な形式のひとつ」 = ≪浴女たち≫ など 11点展示。 なお、この中には アンリ・マティス の ≪布をかけて横たわる裸婦≫、アリスティド・マイヨール の ≪後ろ姿の裸婦≫なども展示。

 

 

 

 

 

 

 ルノワールの最高傑作といわれる ≪ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会≫ 1876年、晩年の傑作といわれる ≪浴女たち≫ 1918~1919年 など、約 100点ほどを鑑賞することができた。

 

 なお、本文中の写真および解説は、「オルセー美術館 ・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」 のリーフレット と 国立新美術館のHPを参照しました。

 

 

お願い 緊急事態宣言継続中の 1都 3県も解除されて、美術館や博物館などにも自由に出掛けられる日が早く来ますように祈っております。