1月11日の朝日新聞の社説「成人の日に」に「電車でゲームや携帯に没頭する君たちを

見ると大丈夫か、と心配が先に立つ。世間の情勢を知れば、暗くなるからと、現実から目

を背けているのではないかと疑いたくもなる。年配者の杞憂であれば幸いだ。」

続けて「高杉晋作の、おもしろきことも無き世をおもしろく、こんな精神で世を渡って

ほしい」と結んであった。

 筆者は一生懸命に若者への励ましを送っている気持ちは十分わかる。でも・・・という

気持ちにもなる。子供のお年玉をねらって企業はゲーム機をこれでもかと開発してきた。

小学生用の携帯さえ心引く機種を作っては売り込み、子供の購買意欲をかき立ててきた。

家庭ではゲーム機や携帯をほしがる子供と親のバトルが始まり、学校では携帯を禁じた。

携帯で子供のお小遣いは利用代に費やされ、本屋はばたばたとつぶれていった。

子ども達がゲーム機や携帯にうつつを抜かしてきたのは産業界、イヤ、国を挙げての政策

の結果ではないのか。・・・・・とずーーーっと思ってきて、ついに今日の社説に出会い、

筆者の思いは分かるけど・・・今更なにをともつい思ってしまう。