日本ではあまり知られていませんが、ワイオミング州のフルタイムナイフメーカーでGeorge Walker という人がいました。1971年からナイフ製作を始めて、早くから自前のダマスカス鋼で実用ナイフ (Working knife) を中心に作成していました。ハンドル材とダマスカス鋼の醸し出す雰囲気が独特ですぐに好きになり、1994年頃に5本のナイフを収集しました。今回更に収集したいと思いましたが、既に10年ほど前に引退(?)されたようです。
5本の中でも、大型のファイティングナイフのフォルムが特に気に入っています。高価なナイフではありませんが、いつかイングレーブでも入れて着飾ってやりたいと思っています。


  
 
 

前回からの続きです。
私がカスタムナイフ収集を始める切っ掛けとなった BARRETT SMYTHE のナイフの写真を掲載します。
今でもはっきり覚えていますが、1993年の11月に会社の上司に連れられて、ニューヨーク・マンハッタンの同社のお店に行きました。
当時、私は米国のファクトリーナイフを集めてはいましたが、カスタムナイフのことはほとんど知りませんでしたので、初めてのカスタムナイフ、それも最高のメーカー、エングレーバーの作品を手にして、カスタムナイフの魅力に引き込まれていきました。しかし、これらのナイフはとても高くて($3,500~$6,500)手が出せませんでしたが、気に入ったナイフの写真だけは貰ってきました。

①Inglenook & Beringer Knife
  Maker: Steve Hoel  Engraver: Robert Swartley
 
②Golden KOI
    Maker: T.R.Overeynder  Engraver:
 
③Rose & Pearl
    Maker: Jess Horn  Engraver: Steve Lindsay
 
 ④Arabian Warrior on Horseback
    Maker: Jess Horn  Engraver:
 
  
 
 
 

最近、ブログの更新が滞ってきましたので、これまで収集してきた中でお気に入りのナイフの紹介をして行きたいと思います。

第一回目は、米国アイダホ州でカスタム・フォルダーを製作しているスコット・ソービィーの作品2点です。彼は、1970年に趣味でナイフ製作を始め、1976年にはプロのナイフメーカーとなり、いまだに精力的にナイフを製作しています。昨年のソルバング・ナイフショーで初めてお会いしましたが、気さくな西部のおじさんという感じの方でした。

彼は、2つのナイフ・ロックシステム (セルフ・ロック式とボタン・ロック式) のパテントを持っています。今回の2点は、共にボタン・ロック式のナイフで、表面にあるボタンを押すことで、カムアクションによりロックバーが持ち上がる仕組みになっています。

2点ともNYにあった宝飾デザイン会社の Barrett Smythe  が1990年代前半に手がけた作品です。私がカスタムナイフの収集を始めたのも、同社の手がけたナイフを手にしたのが切っ掛けでしたが、当時はとても高くて手が出せませんでした。その時に手にしたナイフとは違うものですが、やっと念願がかないました。(手が出せなかった当時のナイフの写真はいまだに持っていますので、いつかUPしたいと思います。)

上の方のナイフは、テキサス在住の Ron Smith が幌馬車とテキサスレンジャーの姿をイングレーブしています。ハンドルには、太古の森林が化石化してできた Petrified Wood という化石がインレイされています。
下の方のナイフは、米国鉄砲彫刻ギルドの会長であった Robert Strosin がイングレーブしたものです。Blue Gold Stone というとてもきれいな石がインレイされています。

 
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