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今回で2回会社を辞め無職になりました、1回目は長年勤めて居た猫のマークの宅配便会社で2回目はその後パート社員として勤めた病院清掃の仕事です。

 

来る物と言えば税金と年金や社会保障料の請求でしょうが、お話しするのはそういう外的要因ではなく精神面の話です。

 

僕のブログで「精神崩壊しないために」の冒頭に夢の話をしているのですが、まさにそんな状態が心に訪れます。

 

冒頭の文を引用すると。

 

『教室に入ると二人掛けの白いデスクが並んでいた、その一つの左側に座り待っていると問題用紙が配られ、配り終わると試験開始の合図があった、英語の試験だ、黙々と解答作業をしているとどこからか「もうお前しか居ないぞ!」の声が聞こえた。

周囲を見渡すと座席は誰も座っておらず自分だけがぽつんと教室に残されていた。

「お前は寝ていたから試験終了が分からなかったんだ!」とまたあの声が聞こえた。

いやそんな事はない俺はずっと試験に取り組んでいたはずだ、再度辺りを見渡すがやはり自分独りである。

見えない声の主が笑っているのがわかった、俺はこの後どうしていいのか分からず少し狼狽えていた、と、ここで目が覚めた!』

そう訪れる事とは、孤立感・不安・恐怖感が突然襲って来て何をやっても心が定まらずフアフアした、現実の世界に身を置いて居ない様な精神状態になる事です。

 

最初の退職の時は過重労働状態で疲弊している事が原因と思い、1週間位体調管理をしながらゆっくりすれば良くなるだろうと思っていましが、結局病院清掃の仕事に再就職するまではこの感覚が抜ける事がありませんでした。

 

そして今回2回目の無職状態になった時にも同じ事が起きました、当然2回目なので自分の環境がどうなるか、いつまでに何をするべきか、最悪どれぐらい生活が維持できるかを収支表を作って計算しここまでは絶対大丈というのが分かった状態にしての行動にもかかわらず同じ状態に陥りました、もちろん今回は体調がすこぶる良好な状態なのにです。

日記を読み返すと、この夢は退職して引っ越しも終了してから12日後に見た夢で、残務もありましたがだいたい身の回りのことが落ち着いて来た頃に見た夢です。

 

この状態が自分にとってはとても理不尽だったので、サイコパス気質の僕はそんな自分の精神状態を調査分析をしました、変な奴でしょ(笑)、でその結果は言うと次の2点が有力かなと考えています。

 

一つ目は、そもそもその感覚が人間の持っている本能的なものだからと言う事でした。

太古の人類は集団で住んでいて、群れから外れることはすなわち死を意味しています、集団つまり現代で言うところの会社・学校・家族から別離するとその本能が目覚め孤独感と恐怖を呼び覚ます仕組みになっている、さらに物事を悪い方へ悪い方へと意識することによって生存率を上げる仕組みもあり、そうやって人類は現在まで生き延びて来て、世の中がこんなに進化したのにも関わらず本能だけが生き残っている為に起こっていたのです。

 

もう一つは、ボーヴォワールの著書「老い」に書かれている事と同様なので、そちらを引用します。

 

『ボーヴォワールは 定年退職者を例に上げこの問題点を次のように論じています

定年退職者はたえ健康 と明積な頭脳を持っていてもあの恐ろしい災いすなわち倦怠感のとりことなる

現実 世界への足がかりを絶たれた彼は新たな足がかりを発見することができない

なぜ なら彼は労働時間だけでなく余暇の時間までも奪われて生きていたからである

彼らには この世界を目的や価値、生きがいで満たすことを可能にしたあらゆる機会や方法が与え られなかった、これこそ我々の社会の罪である、例え彼らを看護しても失った健康を 取り戻してあげることはできない

例え立派なマイホームを与えても、その人生に意味を 与えるような教養や関心ごと、責任を彼らのために作り出すことはできない、

社会はこれ まで人間を資材として扱ってきた、老年期において人間が人間としてあり続けるために は社会はいかなるものであるべきか答えは簡単である

すなわち彼が生涯を通じて常に人間として扱われることである、

この言葉に は当時の社会が抱えていた主要な問題点が示されています

第1に人々から自由な時間 精神的エネルギー経済的資源などを搾取し、生きがいを発見するための心の余裕や目的に 向かって情熱的に生きるチャンスを人生の早い段階から奪っているという点

第2に そうした機会を奪っておきながら役に立たないと判断されるとまるで廃品のように彼 らを社会的に排除するということ

第3にこれらの問題の根底には人間を単なる資材 とみなす悪い慣習が存在しているという点です。

まさにこれです、現代社会において僕の様に定年間近になって早期退職者に訪れる事をずばりと言い当てています、もしかすると若いうちに退職する人にはピンとこないことかもしれませんね。

なので、はい今日から自由ですやりたい事を好きなだけやって下さいと言われても、頭の中ではあれこれイメージ出来ても行動がどうしても出来ないという状態に陥ります、そして同時にやってくる激しい倦怠感や眠気、ほんとうに俺どうなってんだろう?もしかして悪い病気?精神疾患に陥ってんの?と苦しみのスパイラルから抜け出せなくなります。

分かると「なーんだそんなことか」となりますが、それでも倦怠感は容赦なくやってきます。

 

1960年から70年代に生まれた人は、学校教育において集団で同一思考のもと同一行動をするという、工場労働者や会社員として適用して行く様に洗脳されるような教育システムで過ごして来た、その為自立して収入を得ている成功者やそういう事をする人に対する悪人を見る様な偏見に心が支配されていて、いざ自分が行動を起こそうとした時に手枷足枷になってしまう、それが不安や恐怖心になりそのストレスによって激しい倦怠感に襲われるのでしょう。

 

もちろんそうでない人もいます、そう言う人は僕が見た感じでは独立起業する前からある程度独立後の共同作業者などが居て、転職感覚で退職する人のパターンと、アウトロータイプの2通りになります、それ以外ではたまたま何か収入を得るラッキーが訪れた人ぐらいです。

 

どうですか、現在のこんな世の中で「会社辞めて独立するんだ!」と考えている人、またはもうすぐ定年で「好きな事やってのんびり過ごすんだ!」と考えている人、この訪問者に耐えられますか?自分には来ないと言い切れますか?

 

ちなみに僕のお勧めは、何でも良いので短時間の簡単な仕事をアルバイトや派遣でもいいのでやることです、仕事以外で残った時間でやりたかった事を少しずつでやっていくのです、あくまでも少しずつでですよ成果を急いではいけません、この事は社会との繋がりを保ち精神を安定させる事に役立ちます、役職者でプライドがやたら高い人以外にはお勧めです、社会と関わりを持つ事はボケ防止にも役立ちます、ぜひお試しください。

 

どうですか?少しは役に立つ情報だったでしょうか、よろしければご参考にしてください。

 

では今日はこの辺で、最後までお読みいただきありがとうございます。