【東海・関西・中国地方】

 

清洲城(愛知県清須市)

尾張の守護管領・斯波氏により築城 その後守護所が清洲城に移転することで尾張国の中心地となった 織田信長が那古野城から移り本拠として居城にしていた 信長の没後清須会議が行われる舞台となっている 1613年に名古屋城の完成で廃城となってしまった 現在の城は1989年(平成元年)に平成のお城として甦っている

 

名古屋城(愛知県名古屋市)

1609年徳川家康により築城 徳川御三家の一つ尾張徳川家の尾張藩の居城となった 明治以降も残っていた天守は太平洋戦争時に名古屋空襲を受け焼失してしまった 1959年(昭和34年)天守が再建され、復元された金の鯱とともに名古屋のシンボルになっている

 

岐阜城(岐阜県岐阜市)

美濃国稲葉山(現在は金華山)に造られた山城で本格的に整備されたのは戦国時代の斎藤道三の時期 1567年に織田信長が稲葉山城の戦いで斎藤龍興を破り本拠地を小牧山から稲葉山の岐阜城に移した 現在山頂の天守は1956年(昭和31年)に造られた鉄筋コンクリート建ての模擬天守である

 

彦根城(滋賀県彦根市)

江戸時代初期、彦根山に徳川の家臣・井伊氏の拠点として築かれた平山城 明治維新後の廃城令の中でも城の破却を免れ天守が現存している 日本に天守が現存する12城の一つでうち天守が国宝指定された5城〔松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城〕のうちの一つである

 

安土城跡(滋賀県近江八幡市)

安土城は1576年織田信長により安土山に築城 地下1階地上6階建てで天守の高さが約32mと大型の天守を初めて持つなど威容を誇った 本能寺の変後焼失しその後廃城となり、現在は石垣などの一部の遺構を残すのみになっている

 

大阪城(大阪府大阪市)

安土桃山時代に豊臣秀吉が築いた城の遺構はほとんど埋没し、現在地表にある大阪城は江戸時代の大坂の陣後徳川秀忠が修築を施したもの 天守は1931年(昭和6年)に鉄骨鉄筋コンクリート構造で再建されている

 

和歌山城(和歌山県和歌山市)

徳川御三家の一つ紀州藩紀州徳川家の居城 和歌山の中心部に位置する標高49mの虎伏山山頂に徳川頼宣により建造 明治維新後天守・櫓群は遺ったが太平洋戦争の和歌山大空襲で焼失 1958年(昭和33年)天守群が鉄筋コンクリートにより再建されている

 

洲本城(兵庫県洲本市)

1526年淡路国洲本に三好氏の重臣安宅治興が築城 現在ある模擬天守は1928年(昭和3年)に昭和天皇の即位を記念し鉄筋コンクリート製で築造された 他に曲輪、池、石段、石垣、櫓跡などが残っている

 

竹田城跡(兵庫県朝来市)

城下から遥か高く見上げる山の頂に位置し、しばしば川霧により霞むことから「天空の城」や「日本のマチュピテュ」とも呼ばれる

標高354mの虎伏山の山頂に築かれ南北約400m、東西約100m 廃城から約400年を経ているが石垣はほぼそのままの状態

 

米子城跡(鳥取県米子市)

標高90mの湊山山頂に米子城が置かれ、城跡からは西伯耆から出雲の平野部や日本海中海、島根半島、隠岐、中国山地が一望できる 室町時代の山名氏の頃の築城と考えられている 大天守や四重櫓、二重櫓、鉄御門などが置かれていた

 

月山富田城跡(島根県安来市)

歴代の出雲国守護職の居城で戦国時代には大名尼子氏の本拠地となった 尼子経久の時期に出雲の基盤を造り上げた 標高184mの月山山上に造られた山城で天然の地形を利用した最も難攻不落の要塞城と言われ「天空の城」とも呼ばれていた

 

松江城(島根県松江市)

江戸時代初期に堀尾忠氏により築城された 日本に天守が現存する12城の一つでうち天守が国宝指定された5城〔松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城〕のうちの一つである

 

広島城(広島県広島市)

毛利輝元が太田川河口のデルタ地帯に築城した 1945年(昭和20年)まで天守をはじめとする城郭建築が現存していたが、原子爆弾により倒壊した 現在の天守以下の城郭建築はすべて1958年(昭和33年)以降に再建された