急浮上 | ほいみんの のんびり日記

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人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

2003年の9月頃でしょうか、新興の需給が急激に良くなり、

多くの銘柄が一斉に急騰しました。


この時の私は、中期で有線ブロードを(当時の資金にしては)

大量に保持し、回転をさせながら株数を増やし、資金を増やしていました。


9月の終わりごろから、新興全体の需給や好材料に敏感に

反応する地合いを感じ取った私は、その増やした資金を

現物信用すべて反応の良い銘柄につぎ込みました。


おそらく、銘柄を見る限り、テーマは気にしていなかったと思います。

有線ブロードは保持しつつ、IRI、Vテク、ナナオ、メイコー、パソナ、

ファイナンスオールなどを買っています。

これらに関連は何も見当たりません。チャートと業績に関する材料、

それと値動き、これらを見て仕込めるだけ仕込んだのだと思います。


1ヶ月もしないうちに、あっと言う間に資金は急増しました。

秋口に1千万にやっと届いた資金は、瞬時に5千万を超えました。

ちょっと信じられないような、一瞬の記録更新でした。


残念ながらこの急騰劇はすぐに終わり、逃げ遅れた私は、

この水準をキープすることは出来ませんでした。

10月中旬より、新興の需給悪化により、大きく勝負をしていた

私の資金は一気に減りました。

12月のもっとも資金が少なかった時期には 1300万ほど、

最終的には1700万ほど(受け渡し日ベース)で2003年を終えました。


結果的に資金を10倍近くにしたとは言え、一時は5千万を

越えていたわけですから、落胆もありました。


しかし、私はこの年の取引全体を通じて、今は当たり前と

思えるような大きな収穫をいくつか得ました。


・需給はすべての材料よりも優先すること

・たった1日で状況は一変すること

・需給は非常に重要だが、意外と簡単に読める時期があること

・過去と似た状況が発生すると、同じような経過をたどること

・新興は引き際を読めなければ永遠に資金は増えないこと

・単発で大きな勝負を続けていてはリスク回避が出来ないこと

・新興は、森で見る時期と木で見る時期がはっきりしていること

・(・・・以下まだまだあります)


私は、これらの収穫をきっちりと投資行動に反映できれば、

率や額は市場の状況に影響されても、確実に資金は増やせるし、

減る額は少なく出来る、と確信に近い思いを持ちました。


私はこの年の12月からそれを実践に移します。

今思えば全然不十分ですし、この頃から新興は大きな変化を

始めたため、簡単にはうまくいきませんでしたが、

各論はともかく、総論ではほぼ成功を収めることができたと

いえるかもしれません。


それは多分に運の要素もありました。

自分のやり方がいい加減で危険であった時期には市場の

環境が良くて結果的に救われていたからです。


 ともあれ、落差は激しいながら2004年は順調にスタートを切りました。