ドラマ⑩ 最終話
山室「…ねぇ…なんで怪我してることを言わなかったの？」
諸積「…楓に迷惑をかけたくなった…」
2人は静かな場所に移動し、実乃梨に話しかけた
実乃梨は楓に迷惑をかけたくなかったため、怪我していることをずっと言わなかった
山室「迷惑かければいいじゃん…だって友達でしょ？」
諸積「楓が初めて…友達って言ってくれた。友達なんていないと思ってた。楓が羨ましかった。いつもクールでいつもいても寂しい素振りなんて全然…」
山室「私なんて、実乃梨みたいになりたかった。いつもみんなのことを思って努力して、苦労して…だから友達になれてよかった」
諸積「楓…」
(スピッツの『楓』)
山室「この曲…」
〜回想シーン〜
甲斐「いい曲だね」
山室「落ち込んでいるときにこれを聴くと元気になるんだ」
……………
山室「聖…生きてたんだ！よかった…」
諸積「行ってあげて」
山室「でも…」
諸積「私は大丈夫。だから聖を迎えに行ってるの待ってる」
山室「行ってくるね…」
諸積「楓！絶対に戻ってきてね」
山室「戻ってくる」
諸積「ならいい。いってらっしゃい」
最後の実乃梨の言葉で全ての思いを感じた楓。
そんな楓の後ろ姿はいつもより勇気あって、いつもより違う走り方に感じた。
実乃梨は泣きそうになったがぐっとこらえ、楓の走る姿を見た
山室「…ここだ！放送室！」
(ドアを開ける)
山室「聖！聖！聖！聖しっかりして！」
甲斐「楓…会いたかった…！」
山室「私も…会いたかった！」
甲斐「この曲、覚えててくれたんだね…！…来てくれると信じてた…！」
山室「ここから出よ…！全部終わりにしよ…！」
甲斐「うん！」
聖は大きくうなずき、再び立ち上がった
ふと、ドアの方を見ると…
山室「…ハァ…ハァ…！嘘…！」
甲斐「楓？どうかしたの？」
山室「いや…え、嘘だ…なんでなの…」
甲斐「楓もこっちにおいでよ…」
ドアに反射した聖の顔はザンビだった。
いつの間にか聖はザンビに襲われてしまった
山室「来れないよ…！」
甲斐「初めてできた友達だと思ったのに…」
山室「！！！」
甲斐「…ウ"ウ"ウ"ウ"…！ヒトリニシナイデ…！」
山室「ヤバイ！」
聖は楓の目の前でザンビに。
楓は放送室内を逃げ回る
山室「なんで…！」
甲斐「ナンデニゲルノヨ…カエデ！」
山室「キャっ！」
楓は勢いよく放送室のドアに向かって走った。
そしてドアを閉めようとする
(ドアを閉める)
山室「…手が！」
聖の手が挟まった
甲斐「カエデ…イタイヨ…」
山室「もうやめて！聖…！」
楓は放送室から逃げ出した
山室「(走る)」
楓は泣きながらがむしゃらに走った。
もう聖はザンビになってしまったという悲しみが涙で。
ザンビ「グ"ガ"ァ"ァ"ァ"…！」
しかし、どこへ逃げてもザンビだらけだった。すると楓はある決心をした
山室「…ついてこい！」
自分が喰われる覚悟をし、ザンビを集める
山室「あああああああ！！」
あらゆる方法でザンビを集める
山室「ああああああああ！！！」
そして、ザンビを連れて家庭科室へとやってきた
山室「ザンビが集まって、ここでこの学園を燃やす。よし」
楓はザンビを家庭科室に集め、学園ごと燃やす
ザンビ「ア"ァ"ァ"ァ"…」
山室「…あ、亜須未！？」
楓の真ん前にザンビになった亜須未がいた。
山室「ザンビ…！」
ザンビに囲まれて、少しの隙間から逃げる楓
山室「ハァ…ハァ…」
ザンビ「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"…」
しかしザンビは容赦なく楓を襲う
山室「キャっ！」
亜須未が前から楓を押し倒し、強く押さえつけた
山室「亜須未…離して！」
(カーン…カーン…カーン…『鐘の音』)
ザンビ「ア〜…」
するとザンビは鐘の鳴る方向へ
諸積「これで…大丈夫かな…ハァ…ハァ…」
楓がザンビに襲われる前に実乃梨は鐘の音を鳴らした
山室「これで…みんな…さようなら…！」
楓はライターをつけ、ザンビの方へ投げた
(爆発音)
投げるとすぐに爆発し、たった数秒で学校全体が爆発した。学校全体の窓ガラスも全て爆発で散った
諸積「ハァ…ハァ…」
手が血まみれの実乃梨。教会の台の横で休憩する
諸積「…楓！」
山室「実乃梨…！」
楓は先ほどの爆発で少し怪我してしまった
諸積「無事だったんだね…！よかった…！」
山室「終わったよ！」
諸積「…聖は…？」
山室「聖が守ってくれたの。私が少しでも怪我しないように聖は守ってくれたの」
あの時、聖は楓が怪我でもしないように守っていた。ザンビになっても楓と友達だということを忘れなかった
(ヘリコプター音)
教会の外から数機のヘリコプターが音が聞こえた。これは学校を燃やしたから助けに来たのだろうか
山室「…屋上へ行こう」
諸積「うん」
そうやって2人は肩を組み、学校の屋上へ向かった
山室「着いた…」
諸積「ハァ…ハァ…」
山室「…大丈夫？」
諸積「来ないで…！」
山室「えっ？」
諸積「来ないで！」
山室「実乃梨…その…顔…！」
楓が見たのはザンビになる直前の実乃梨の姿だった
山室「い、いつから…ザンビになったんだ…」
諸積「殺して！」
山室「えっ無理だよ…！急にどうした！」
諸積「早く殺して…！じゃなきゃ、楓のことを襲っちゃうよ…？だから早く…！」
山室「だから無理だって…！」
諸積「…さっき言ったよね？私の事、友達だって…だから殺して！友達なら…殺して…！お願い…！」
楓の目には数滴の涙がポロポロと落ち始めた。大の友達を殺すわけには行かない。けど殺してという実乃梨からのお願い。楓はいつも以上に心臓がバクバクした
諸積「その手に持っているナイフを私に刺して！」
楓は実乃梨の言う通り、 ナイフの刃を出した
山室「うぅ…(泣)」
楓は泣きながらナイフを振り下げた
山室「…やっぱり無理…実乃梨を殺せないよ！」
諸積「…そっか…わかった」
すると、実乃梨は屋上の壁に立った
山室「まさか…」
諸積「楓が殺せないならば、私がここから落ちて自殺する」
山室「ダメ…！ダメ！」
諸積「楓と会えて、本当によかった…！」
山室「実乃梨…ダメ…！」
諸積「楓…バイバイ」
山室「…はっ！」
実乃梨は最後の一言を残し、屋上から飛び降りた。
楓は助けようと手で掴もうと思ったが一足遅かった。
楓はいい子だった。会えて本当によかった。楽しかった。実乃梨の最後の言葉にはそういう思いがあったのだろう。もう実乃梨は死んでしまった。これが夢ではなく現実。もうこの学校には楓だけしか残っていない
山室「…もう自分も…」
楓は持っていたナイフを自分の方へ
山室「実乃梨と同じ天国へ、同じ場所で。また会いたい。遊びたい…！…みんな、さようなら…」
(ヘリコプター音)
自殺しようとすると数機のヘリコプターがやってきた。しかし、この学校を高速で通り抜けた
山室「……あっ！」
空をふと見上げると、実乃梨の顔が雲に映っていた。しかも楓の方を見て笑顔で。
もう実乃梨は天国へ旅立ってしまった。
楓は最後にこういった
『実乃梨、ありがとう』
Fin…
………………………………
ドラマパート
山室楓…齋藤飛鳥[乃木坂46]
諸積実乃梨…堀未央奈[乃木坂46]
甲斐聖…与田祐希[乃木坂46]
西条亜須未…秋元真夏[乃木坂46]
秋吉凛…星野みなみ[乃木坂46]
榊原明菜…寺田蘭世[乃木坂46]
金村優衣…山下美月[乃木坂46]
花村穂花…久保史緒里[乃木坂46]
先川柚月…大園桃子[乃木坂46]
佐倉鈴音…渡辺みり愛[乃木坂46]
五十嵐麗奈…伊藤純奈[乃木坂46]
美しい女…新内眞衣[乃木坂46]
藤崎麻理菜…鈴木絢音[乃木坂46]
木内加奈…梅澤美波[乃木坂46]
本多恭子…吉田綾乃クリスティー[乃木坂46]
関あずさ…佐藤楓[乃木坂46]
一条詩織…伊藤理々杏[乃木坂46]
内藤恵美…岩本蓮加[乃木坂46]
上田真衣…向井葉月[乃木坂46]
小島弥生…阪口珠美[乃木坂46]
椎名美琴…中村麗乃[乃木坂46]
水島飛鳥…林瑠奈[乃木坂46]
上杉玲奈…湯川玲菜[劇団4ドル50セント]
倉田佑里恵…西村歩乃果[Love Cocchi/ラストアイドル]
古橋愛先生…本田翼
熊川利也…春日俊彰[オードリー]
美しい女の夫…袴田吉彦
警備員…上田晋也[くりぃむしちゅー]
残美村に住んでいるおじさん…遠藤憲一
村人…若林正恭[オードリー]、有田哲平[くりぃむしちゅー]、ンダホ[フィッシャーズ]、マリウス葉[Sexy Zone]、粗品[霜降り明星]…など
最後まで見ていただきありがとうございました！
いや〜本当にドラマ作りが難しい…！w
表現や描写、こういうのは初めてだったので難しかったです！
また近日反省会など、まとめページを作ります！
この自作逃走中はフィクションです
ドラマは本家ドラマを参考に作成した物です。フィクションです。
最後にお知らせ！
ザンビの続編、掲載が決定しました！
豪華出演者が続々参戦！
お楽しみに！