ドラマ⑨

 

倉田「今の話は本当?」

2人「!!!」

倉田「教えて。今のは本当なの?」

山室「…本当だよ。全部私のせい」

諸積「楓!」

倉田「全部、お前のせい…」      

「いやいや、金谷京子。全部サンビになった」      

倉田「この呪いのすべての原因は、楓、お前なんだな」 

山室「(うなずく)」 

倉田「ならわかった。私がお前を殺す。楓を殺せばすべてが終わるってことだろ」 

諸積「バカ言わないで!」  

小島「全部お前のせいだ!」    

上田「みんなを返せ!」           

諸積「楓はザンビじゃない!落ち着いて!話し合おうよ!」    

  

倉田「実乃梨。お前も楓の仲間なんだな。お前もついでに殺す。殺す!!!」

諸積「危ないっ!」    

山室「キャっ!」  

   

倉田「オラーー!!!」 

諸積「(避ける)」   

 

上田「あー!」

山室「危ないっ!」

「お前…!早く消え去れ…!」 

山室「消え去るものか…おらー!」

 

倉田「ぐぬぬぬぬぬ…」

諸積「ぐぬぬぬぬぬ…おりゃあー!」

2人「あ〜!」

 

(階段に落ちる)

 

諸積「痛ててて…はっ!」

倉田佑里恵の腹部にはナイフに深く刺されており、抜くことはほぼ不可能な状態に

 

「佑里恵!」

上田「大丈夫か!?」

小島「佑里恵ー!」

 

山室「今のうちに…」 

諸積「逃げよう」

2人はその間に別の方向へと逃げた

 

諸積「佑里恵…死んじゃったかな…」

山室「きっと生き返るよ…」

 

 

一方、聖は荒れ果てた自分たちのクラスの教卓の下にじっと隠れていた

甲斐「怖い…」

 

「楓たちはどこへ行った!」

 

甲斐「!!!」

 

上田「こっちにもいないよ?」

小島「クッソ。どこにいるんだ!」

 

甲斐「あっ、楓!」

 

(ドアを開ける)

 

生徒「キャー!」

「お前はザンビか」

甲斐「私はザンビじゃない!…お願い!信じて!」

「こいつ、楓達と仲良かったよな」

甲斐「楓達は無事なの?楓はどこにいるの?教えてよ!」

上田「殺っちゃおうよ!」

甲斐「どうして…!!……(逃げる)」

 

 

諸積「灯油を獲って何する気よ…」

山室「………」

諸積「楓、何する気?」

山室「…全部、私のせい…。私が始まりなんだ…だから、私が終わりにする。実乃梨。一緒に来てくれる?」

諸積「(うなずく)」

山室「行こう」

 

 

諸積「ハァハァ…」

山室「実乃梨、大丈夫?」

諸積「大丈夫…」

 

 

小島「せーの!…よしよし!重いなこいつ」

甲斐「やめて…!」

「よし入れた!閉めるぞ」

 

(ガチャン)

 

小島「アハハハハハハwww」

「閉じ込めたww」

甲斐「ハァ…ハァ…」

聖はあずさたちによって暴力され、ロッカーに閉じ込められてしまった

 

 

山室「開けるよ…」

諸積「チェーンがかかってる…」

山室「誰かいるの?」

藤崎「もうみんな死んじゃったよ…私たちだけ…」

山室「お願い。灯油が欲しいの」

藤崎「灯油なんて、何に使うの?」

山室「学園を燃やす…だからみんな安全な場所に逃げて」

藤崎「はっ!やっぱり楓先輩たちなんだ…」

山室「…それが?」

藤崎「全部、楓先輩のせいなんですよね。この学園に1人、よくない人間が1人いたって。そのせいで学園の生徒のみんなが恐ろしい目に会わなければならなくなった。それが楓先輩なんですよね?」

諸積「だからそれは違うって!」

藤崎「実乃梨先輩?」

諸積「え?」

藤崎「生徒会で一緒だった藤崎麻莉奈です」

諸積「麻莉奈!?お願い開けて!」

藤崎「それは無理です」

諸積「どうして?」

藤崎「私たちはここで待ちます。こっちは食料だって水だってある。…なのにその女はこのが学園を燃やすって!」

山室「だからこの学園も危ない!信じて!」

藤崎「実乃梨先輩」

諸積「何?」

藤崎「実乃梨先輩だけならこの中に入れてあげます。その代わり、その女を殺して。このナイフで。これで自分の身の潔白を証明してください」

 

実乃梨の手に渡されたのはナイフ。麻莉奈は楓を殺さなければ中に入れてあげない。

しかし、大の仲良しの実乃梨は楓を殺すはずがない。

実乃梨は心の中が爆発するぐらい悩んだ

 

 

甲斐「なんか…話してる…」

 

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"ゥ"…!!」

「クッソなんだこいつ!…力…強い…うわー!」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"…」

小島「おい嘘…キャー!」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"…」

 

甲斐「ヒィ…ヒィ…」

目の前にはザンビと戦ういじめ最上位グループ。

しかし。関あずさ、小島弥生はザンビに喰い殺されてしまった

 

上田「助けて!助けて!」

甲斐「ハァ…ハァ…!」

上田「キャーー!!」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"ァ…!」

 

甲斐「嘘…」

ロッカーのの目の前で上田真衣が喰い殺されてしまった

ザンビ「ガ"ァ"…」

甲斐「!!!」

息を殺したおかげでザンビは中にいる聖には気づかなかった

 

甲斐「もう大丈夫…かな…」

ザンビの声もしなくなり、ロッカーから出る聖

聖の目の前ではザンビに喰い殺された生徒がいた

 

甲斐「みんな…」

「ア"ア"ア"…」

甲斐「あずさ…!」

あずさの元へ駆け寄ると…

 

「ア"ア"ァ"ァ"ゥ"ゥ"…!」

甲斐「キャー!キャー!」

あずさは唸り声をあげて聖の方も見た

恐怖で耐えられず聖は、足を怪我しているにもかかわらず力一杯走った

 

 

山室「実乃梨…まさか私を殺さないよね…」

諸積「………」

実乃梨はナイフを楓の方に向けてから数分がたった。

まだ悩んでいる

 

諸積「………」

山室「………」

諸積「…殺すわけないでしょ。なんで殺さなければいけないの」

実乃梨は楓を殺さなかった

諸積「はい、これナイフ」

山室「あ、ありがとう」

 

 

水島「はぁ…」

藤崎麻莉奈がいる特別教室の裏側では、水島飛香が体育座りで休憩していた

水島「…外にはザンビか…」

すぐそこの窓にはザンビが窓を叩いている」

水島「もうザンビに喰われて死ぬのかな…」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"…!」

 

〜幻覚〜

椎名「飛香?飛香?」

水島「飛香!?」

椎名「私達、いつもいじめられてきた。飛香、私がいない学校で生き延びる意味なんてある?……ハグして!いつもみたいに強く、ギュッと!」

水島「うん!」

飛香は美琴にハグをしようと窓を開けた

……………………

しかし…

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"ァ"…」

水島「!!!」

飛香が見たのは椎名美琴がザンビになる前の姿。飛香の目は幻覚で窓の外にはたった1人の美琴の姿が。しかし、窓を開けるとその幻覚はすべて消え去り、ザンビがたくさんだった

 

水島「キャー!」

諸積達「!!!」

 

藤崎「おい!水島何してんだよ!」

 

(皿投げる音)

 

中にザンビが入ってきたことにより、教室は大パニックに

 

生徒「キャー!」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"…!」

次々に喰い殺されていく生徒達

 

藤崎「先輩!助けて!助けて!」

諸積「麻莉奈!」

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"…!」

藤崎「キャー!」

諸積「麻莉奈ー!」

 

ザンビ「ガ"ァ"ァ"ゥ"ゥ"!」

諸積「逃げよう!」

 

2人が走ってる間に、実乃梨は廊下の隅にうつ伏せに倒れてしまった

諸積「ちょっと疲れた…」

山室「実乃梨…大丈夫?」

諸積「ハァハァ…もうおいていっていいよ…私を」

山室「嫌だよ」

諸積「どうして?」

山室「だって…友達だから」

諸積「…そうだよね…行こう」

実乃梨は楓の手を掴み、再び立ち上がり歩き出した

 

 

山室「…あっ…多分、サンビに喰い殺されたんだよねこれ…」

諸積「多分そうだよ…」

廊下を曲がるとザンビに喰い殺されて血が流れてる生徒を発見

諸積「この子、スマホ持ってる!」

山室「これで外につながるんじゃない?」

 

(電話かける)

 

山室「もしもし!今私…」

?「この電話はつながりません。他の通信が良いところから通話してください」

山室「ダメだ…繋がらない…」

 

(倒れる)

 

山室「実乃梨!?実乃梨!大丈夫?」

実乃梨は体力が限界なのか倒れてしまった

山室「起こさないと…えっ!?」

 

実乃梨を起こそうとすると、手には大量の血が付いていた。

 

山室「実乃梨?実乃梨…実乃梨ー!」

 

私たちがいなくなるまで残り1時間

…………………………………

 

 

次回最終回!逃げ切れるのは誰だ!?

次次回 ドラマ最終回!