毎年、健康診断を受けているが、いつも引っ掛かるのは悪玉コレステロールと中性脂肪値だ。もう何十年も変わらない。
痩せの筋肉質なので、数値結果を教えると皆に驚かれる。「デブじゃないのに…」と。太れない体質なので、ついつい甘い物を食べ過ぎてしまう。さらに、運動もしないものだから当然と言えば当然の結果か。せめてデブになれれば、本気で食生活に気を遣えるのだろうが…。
長年「3ヶ月後に再検査」が続いたが無視。その結果「要注意」になってしまったが、それも無視。これは3年くらい続いたか。そしてついに「要治療」になってしまった。
さすがに焦った。通っていた整形外科でこのことを医者に相談したところ、コレステロールを下げる薬があるとのことで処方してもらうことになった。
しかし、飲む気になれなかった。なんか差し迫った危機感なかったのだ。しかも、アメリカと日本とでは基準値が違うというし、それに照らし合わせると私の数値は深刻とは思えなかったからだ。そもそも日本は厳し過ぎるのだという。それに、薬で数値が下がっても、それは根本的な解決にはならない。それに薬漬けになるはまっぴらだ。
そんな偉そうなこと言っておきながら、何の努力もしないもんだから「要治療」が2年続いた。
ところが、先の健康診断で血液検査を行った時のこと。なんと数値が正常になっていたのである。
運動は週に一度フィットネスに行っているが、それはここ5年間変わっていない行動なので、これが結果につながったとは思えない。
では、食生活か? 確かにここ半年間、健康と言われるものを積極的に食べるようにはなった。コレステロールを下げるという食品を選ぶようになった。サプリメントを飲むようになった。暴食をやめた。甘い物は食べるが摂取量を減らした。
でも、それだけで長年続いた「異常値」が、たった半年で「正常値」になるとは思えない。何かのミスではないかと疑っている。もし、これが真実なら、人の体は薬に頼らなくても、食事療法で何とかなるということだ。果たして真実はどこにあるのか?
[編集後記]
半年後の健康診断で、いつものような「異常値」だったら、今回の検査結果はぬか喜びってことになるなぁ。