政治家の笑顔と秘書 |  ライター稼業オフレコトーク

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アイドル記者を皮切りに、心霊関連、医療関連、サプリ関連、
コスメ関連、学校関連、アダルト関連、体験取材など様々な
分野の取材執筆をしてきました。
ここでは当時の面白かった話や貴重な情報、取材で思ったこと、
記事にできなかった裏話などを披露していきます。

 数年前、ある企業連合会の新年会に行った時のこと。堅苦しい会合に出たくはなかったが、会場が浜松町の東京プリンスホテルだったので行った。なぜなら、ここで出されるパーティー料理は美味いからだ。ただで美味いものが食べ放題なので義理で顔を出すだけの会合でも行くことにした

 

 

 この会合には大手企業の役員クラスが多数出席するものだから、政治家がよく顔を出す。年は安倍総理(当時)が来ていたが、この年は先の選挙で大勝して余裕があったため、わざわざ票集めのために来る必要はないと判断したらしく、キャンセルしたという。政治家ってほんと分かりやすい。

 その代わり、片山さつき参院議員年に続いて来ていた。そして、次から次へと名刺交換を行い、たびたび写真撮影に応じていた。票稼ぎ、票稼ぎ!

 

 

 この片山議員…知名度があるもだから、地方で選挙があると、必ず立候補者の応援に顔を出している。以前が住む小さな郊外の駅にまで来ていた。

 その日は、夜の8時くらいに駅に着いたのだが、駅舎を出たあたりに彼女はいて、と目が合うやニコニコ笑って手を振るのである。まるで旧知の仲のような感じで。そして、握手を求めてくる。当然たちは知り合いではない。ただこちらとしては、相手が著名人なので、なんとなく親しみはあった。

 これが“名前と顔の知れた政治家”を応援に送り出す“選挙対策のひとつ”なんだなと実感した。

 その時以来、2年ぶりに会った片山議員だが、と目が会っても今度はニコリともしない。どちらかと言うと冷めた感じで、あの選挙の時とはまるで態度が違う。予想はしていたが、せめてニコリはして欲しかった“有権者である時の私”と“そこらへんの記者である私”とであれほど違うとは…。あの満面の笑顔がマクドナルドの0円スマイルと変わらないことを改めて思い知った。

 それにしても、間近で改めて見ると顔が大きいように思えた髪型のせいもあったのかもしれないが…。いろいろな人と写真撮影している時に見比べてみたが、誰一人として彼女に勝った者はいなかった。まぁ、頭のいい人は顔が大きいというからね。

 

 しばらくして、彼女の近くに一人の青年が常に側にいることに気づいた。もらった名刺を回収、もしくは配布用の片山名刺を補充している。その様子から、どうやら議員秘書らしかった。20代半ばの好青年風のイケメンだ。

 

 

 しかし、彼女ほどの有名政治家の秘書ならば、40代以上の切れ者風の男を連れて歩くはずだが…。これはあくまでも推測に過ぎないが、切れ者風は政策に関わることに従事し大物と会う時には同行させるが、このような顔出しだけの会合には若を連れて行くのだろう。片山議員にしても体裁を繕いたいだろうから、義理で顔を出すパーティー会場に普通のおじさんを連れて行くよりは、若いイケメンを連れて歩きたいという気持ちは理解できる。男の政治家だって同様のことをするだろう。邪推かもしれないが…

 彼はたぶん秘書兼運転手ってとこだろうか? でも、“いい仕事”だよ。顔の良さで気に入られて部分は少なからずあると思う。好青年と美女はいつの時代でも権力者に可愛がられるのだなぁ。

 

[編集後記]

 秘書の給料は月収200万かな? 確か議員秘書はそのくらい貰えると聞いたことがある。そういう意味でも“いい仕事”だなぁ~。