今回はショートショートネタ。
●銀歯はいずれ内部に虫歯ができる。一方金歯は虫歯ができない。昔は嫌味な金持ちの象徴だった金歯だが、実は虫歯治療にとっては最適だったのである。今の漫画は、歯がキラリと光る昭和的な描写はないので、堂々と金歯にできる時代になった。
●診療報酬明細書に「P処」という欄がある。これには歯周病処置の点数と回数が記載されている。だが、ここには歯周病の基本検査をしただけでも記載される。つまり治療をしていなくても点数は加算されるということだ。どういうことか?
大人の患者には誰もが歯周病がある。ニオイの酷い人だけが歯周病ではないのだ。だから、歯科医や歯科衛生士が「歯磨きをちゃんとしてくださいね」と言えば、それが口腔衛生指導を受けたということになり点数が加算されるのである。なんか釈然としないが…。
※P処…ペリオ(歯周病)処置の略。歯石などのスケーリングの処理で、状態に応じて患部を消毒、または麻酔を実施するなどの歯周病の処置の略称のことをいう。
●歯科医は歯磨き粉を使わない。研磨剤は歯を悪くするので、水磨きだけでいいのだという。しかし、それでは汚れは落ちないので、その場合は他の歯科医に取ってもらうそうだ。また、フッ素も大人には全く必要ないとのこと。
[編集後記]
歯科に限らず、その業界にいなければ分からない真実というのはいっぱいある。