「Castlevania Dominus Collection」の一つ、「悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印」をクリアした。

 

 

まず、小言をひとつ。

 

以前にも触れたけれど、「Castlevania Dominus Collection」を起動すると、一番上にこの「奪われた刻印」が鎮座する。

 

一番古い作品だろうと思ったら、なんと収納されている中では一番新しい作品。

 

続きものではないから良いけれど、どうせなら古いものから順番にやりたかった。

 

これは本作の内容に関係しないけれど、やっぱり言っておきたい。

 

さて、ゲームの話に戻ると、クリア時間は約11時間となっている。

 

 

が、しかし、実際には25時間以上プレイした。

 

 

本作はどこでもセーブ機能がついているので、それを駆使したところ、このプレイ時間になった。

 

なお、数あるダンジョンのうち一つはクリアしていない。

 

最強の防具が手に入ったので、ラスボスを倒してクリアに至った。

 

総括すると、プレイ時間に表れているとおり、とっても面白かった。

 

どうやら原作はプレミア価格がついているようで、然もありなん。

 

プレイ時間とクリア時間との間に齟齬が出ているように、どこでもセーブ機能がなければクリアできなかったと思う。

 

Normalモードでもかなり難しかった。

 

はじめの方は縛りプレイとしてどこでもセーブを使わなかったけれど、終盤は使いまくった。

 

ザコ敵が強いし、ラスボスをはじめ並み居るボスたちも歯応えがある。

 

マップ上に回復アイテムは落ちていないし、店で買うとけっこうな値段がする。

 

しかも、ちょっとしか回復せず、次のセーブポイントまでの単なる応急処置。

 

原作にどこでもセーブ機能があったのかどうかは知らないけれど、これ無しでクリアするのは至難の業だと思う。

 

面白かったといっても、初めからハマったのかというと、そうではなく、なんかコレ違う感が強かった。

 

というのも、本作は一つのダンジョンをじっくりと攻めるというよりも、マップに点在する繋がりのないダンジョンを攻略するもので、各ダンジョンはかなり薄味。

 

システム的にはオーディンスフィアに似ている。

 

いや、一つのダンジョンをじっくりと攻めたいんだけれど、という欲求がかなえられず、その点は不満に思った。

 

まぁそれでもやりはじめたわけだし、クリアするまでやってみるかといって、休止期をいれつつ、プレイを続けた。

 

その一方、各ダンジョンは繋がりがない分、バラエティーに溢れている。

 

ザコ敵も大小いろんなものがいるし、不気味なボイスを発するものもいる。

 

ボス戦も面白い。

 

なんといっても、音楽が良い。

 

こういうゲームの端々に良作感が溢れているので、その分、ダンジョン間の繋がりがないのに憤りを感じた。

 

一度クリアしたダンジョンは、ほとんど戻ることがなかったし。

 

ということで、各ダンジョンをクリアしつつ、ストーリーを進めていった。

 

そうしたところ、とある条件を満たしていないがためにBad Endingを迎える。

 

攻略サイトを見て、条件を満たしたのでプレイ続行。

 

おまけプレイができるのかな、という程度に思っていた。

 

ところがどっこい(古い)、ここからが本番だった。

 

広いマップの悪魔城を攻略することになる。

 

壮大な序盤というか、前振り。

 

プレイ時間として、1/3から半分ぐらいは悪魔城の攻略に費やしただろうか。

 

一つのダンジョンをじっくりと攻めたいという欲求が満たされて、大いに満足。

 

なんというゲームだろう。

 

制作者の、ほら、満足できたでしょ?、という問いかけが聞こえてくるような作品だった。

 

序盤に落胆した分、作品の評価がネガティブからプラスに転じたので、そりゃあ面白さが倍増する。ちょっとズルいような気もする。

 

レベルや装備などのRPG要素は、まぁそれなりで、特筆すべき部分はなし。

 

グリフというスキルをゲットして攻撃手段や移動手段が増えるけれども、使わないものも多数。

 

ダッシュや壁抜けなどはいちいちグリフを装備し直さなければならなかったので、そこは面倒だった。

 

ただ、レトロゲーなのだからとここら辺は目を瞑ることができる。少なくとも作品の良し悪しに影響しないと思う。

 

ストーリーはほとんど3人で展開されて、超薄味。

 

アクションの楽しさの邪魔にならず、よくわかっている。

 

サブクエストはそれなりに楽しめる。

 

ただ、敵がときたま落とすアイテムを必要とするものがあり、ドロップ率が異常に低いので、そう簡単にはクリアできない。

 

こういうサブクエはほとんどクリアできなかったと思う。偶然性に頼るサブクエはどうなんだろうか。

 

あと、ボスのHPが高過ぎだし、火力があり過ぎ。

 

パターンを把握して、ミスなくタイミング良く攻撃を繰り出さなければならない。

 

ヒリヒリ感はあるものの、なかなか大変。これは単なる年のせいかもしれないけれど。

 

いくつか粗さがあるものの、最終的には楽しめた。

 

メトロイドヴァニアというか、キャッスルヴァニアが好きな人にはぜひともプレイして欲しい。

 

本作以降は、2Dのキャッスルヴァニアは出ていないのかな?

 

もったいないのでIPを復活して欲しい。

 

プロデューサーのIGA氏がつくるものではなく、コナミの若手社員のつくったものをプレイしたい。

 

IP=個人orチームではなく、IPがもつエッセンスをどれだけ引き継げるかだと思う。

 

ドラキュラでいえば、ドラキュラが出てきて、工夫されたダンジョン&スキルを用意してくれれば、それでOKだと思う。

 

グラフィックも粗くてけっこう。そこに力を入れるよりかは、ゲームとしての面白さに力を入れてほしい。

 

 

 

 

おそらく、2024年内のクリアゲームは本作が最後だと思う。

 

今年を振り返って、クリアしたゲームについてランキングする予定。