大好物のメトロイドヴァニアということで、「ブリキの騎士」をプレイした。
王道のメトロイドヴァニア。
ダンジョンを探索して、ギミックを身につけて、ラスボスを倒して目的地に辿り着く、というもの。
まず良かった点。
ストーリーが皆無なところ。
ゲームをはじめると紙芝居がはじまるが、スキップも可能。
ただ、スキップは途中からで、ゲームを再開しても最初の数秒は紙芝居を見せられる。これはなんとかして欲しかった。
ゲームがはじまると、チュートリアルはなく、途中のカットシーンなどもない。
この割り切りはGood。
ただ、良い点はこれぐらい。
序盤は、できるアクションも少なく、キャラが弱すぎて、すぐにゲームオーバーになる。
特に、キャラは機械で、連続攻撃をするとオーバーヒートするので、数回攻撃を繰り出した後、冷却期間を設けなければならない。
それなのに、敵は追尾機能完備。キャラをめがけて襲ってくる。そして、それなりに固い。
敵が襲ってくる、なかなか逃げられない、連続攻撃できない、HPが減ってゲームオーバー。
序盤はこの繰り返し。ストレスが溜まる。
HP回復アイテム、冷却アイテムもあるが、使用して効果が現れるまでにタイムラグがあり、敵が襲ってきてから使用するのでは遅くなる。
結果として、爽快感ゼロ。
ゲーム開始時から、操作方法がみられるが、ゲーム序盤はほとんど使えない。これはメトロイドヴァニアのお決まりか。
経験値要素はなく、武器やパーツを買ったり拾ったりして、キャラを強化する。
覚えるギミックはダンジョン探索のためのもので、対敵に対しては装備を調えるしかない。
一応、スキルツリーはあるが、効果の程度はよくわからない。
どうやったらスキルポイントが溜まるのかもよくわからず、クリア時のスキルツリーは以下のとおり。
ほとんど開放しておらず、開放しなくともクリアできる。
序盤はこういった感じなので、いつ止めようかと思いながらプレイしていた。
ただ、ファミ通かなにかの記事で、クリアするのに6時間とか書いていたので、それならもう少しやってみるか、と思ってプレイを続けた。ちなみに、ファミ通のレビューは、8778、と意外と高評価。
プレイするのであれば、序盤は苦痛、というのを知っていただきたい。
反面、ゲーム中盤から終盤にかけて、お決まりのダッシュ、二段ジャンプなどが使えるようになると、楽しくなってくる。
敵にホーミング機能があることから、ダッシュや二段ジャンプの相性が良い。
特に二段ジャンプを使えるようになると、ゲームが格段に簡単になる。なので、二段ジャンプを使えるようになるのは終盤。
他に目新しいギミックはなく、結果として爽快感が感じられるのはわずかな期間となる。
ダンジョン探索といっても、ほとんど一本道。
ワープ地点やエリア間の行き来はできるけれども、ほとんど必要なし。
最深部で行き詰まったら、近くの別のルートや取り忘れたアイテムをとりに行く、というのが基本になる。
ダンジョン自体はそれなりに広いので、あちこちと動き回ろうと思えば、動き回れる。
収集できる宝物も用意されている。
所々にペンダントが落ちているのだけれど、自分は10個中3個のみをゲット。
クリアするのに、全てのカギ(データセット)を集めて扉を開ける必要はない。
全ての扉を開けようとすると、ダンジョン内をウロウロする必要がある。
ボスは2体だけ。
途中、部屋に閉じ込められて、フェーズごとに出現するザコ敵をやっつけるというのがしばしば。
回復アイテムをもっていれば、初見でそれらをこなすのは十分に可能。
わりと簡単にお金が貯まるので、回復アイテムも大量にストックできる。
ラスボスを倒して、家に帰って終わり。
ラストまでストーリーが無いのは好印象。
Switchでの定価は1,500円。
さすがにこれは高すぎる。
自分はセールで200円で購入。
クリアに要した時間はやはり6時間程度。
200円でお買い得だったとは思わないけれど、定価は500円ぐらいで良いと思う。
メトロイドヴァニア好きにオススメするかといわれれば、どうだろう。
やるゲームがなくて、今日一日でクリアするゲームを探している、という人には良いのかも。
それでも、セールのときに買うことをオススメする。