じつは、本日は抗がん剤を打つ前の検査にきております。


来週月曜日から、人生初めての抗がん剤を受けます。


ここまでくるのに、本当に沢山の人に支えてもらいました。

病院の先生や看護師さんはもちろんのこと、がん相談支援センター、マギーズ東京、役所の健康保険課の方、友人、家族。

精神科の先生、カウンセラーにもたくさん相談しました。泣いて、落ち込み、イライラし、緊張し、悔しさ、絶望感、とにかく気持ちのアップダウンが激しかったです。


実は、抗がん剤治療はやめようかと思っていたのです。


術後の体力が回復せず、仕事も時短勤務やお休みで調整する事が苦しすぎました。


いままで、うつ病が酷くて寝たきりの時期が2〜3年ありましたし、ようやく就職したいまの動物病院も4年前まで週1の勤務でした。2年前に週2勤務にして、今年の春から週3日勤務にこぎつけたばかり。7時間労働が2日、8時間労働が1日、そして少しお給料が増えることが嬉しくて嬉しくて。


ようやく貯金もできるし、ギリギリの貧困生活から抜けられる。

穴の空いた下着を買い替えられる。

靴も壊れるまで一足だったけど、もう一足買えるかも。

友人と外食もできる。そんな楽しみがいっぱいでした。


私が正社員でいたのは、もう15年以上前のことです。動物病院での仕事は過労になりやすく、うつ病がだんだんとひどくなり、慢性疲労症候群とも診断されました。


治療は、困難を極めました。昔はうつ病や慢性疲労症候群などの病気を怠け病、と世間は決めつけていました。


そんな病名を出したら、就職などできませんでした。

私は常に周りの人に嘘をつき、過労でめまいと耳鳴りがひどいということにして、本当のことは隠し通してきました。いつも気が付かれないかとビクビクしていました。


ある国立の獣医系大学病院で週1回の研修に申し込んだことがあり、健康診断書の提出を求められました。

その時期は、比較的体調が安定しており、主治医からも大丈夫だからやってごらん、とお墨付きをいただいていました。

しかし、正直にうつ病の安定期だということを記入したところ、即刻受け入れ不可、とのメールがきました。私と面談もせず、直接話も聞かず、書類だけ見てで断ってきたのです。

理由は、大学病院での大切な治療をうつ病の人に任せられないから、だそうです。

私は、そのメールを見たとき、頭が真っ白になり動けなくなってしまいました。

あまりにショックが大きくて。


私は精神科の主治医の先生に、受け入れを拒否されました、と伝えて大泣きしました。

先生は、国立大学が研修を拒否するなんて有り得ない、差別だ、とたいへん怒ってくださいました。


私は、過労で体調が悪くなりやすいからこそ、総合診療獣医師だと大変なので、専門性を身につけ、週数日の専門医勤務にすればお金にも困らず、休めて体調も上向くだろうと考えたのです。


絶望。


私の体調は、そうした周りからの差別によりますます悪化していきました。


このような過去の背景もあり、いまようやく掴んだ週3日の勤務を淡々と続けたかったのです。

抗がん剤を始めたら、4カ月間ものあいだ、副作用と闘わなければならず、個人差があるものの全て出勤するのは難しいと言われました。


私は、苦渋の選択を迫られました。