[フランクフルト 21日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのオルファニデス・キプロス中銀総裁は21日、金利がゼロ近辺にあっても中銀は非伝統的な金融政策手段を有しているとの認識を示した。
欧州と米国の中央銀行関係者は、景気の低迷局面と回復局面で金融政策の対応は対称的であるべきとし、状況が改善すれば金利の迅速な上昇が求められると指摘した。
オルファニデス総裁はECB主催のセミナーで、金利がゼロ近辺にある時には中銀の対応能力は失われているとの懸念について、非伝統的措置を通じて中銀は引き続き機能することができると指摘。「短期金利をゼロ付近から動かさなくても、非伝統的な方法で緩和政策を行うことができる。伝統的(な手段による)緩和余地は限られているかもしれないが、非伝統的な緩和手段には限界がない」と説明した。
また、信認され独立した中銀は、異例の事態が生じた場合の行動余地が大きいとし、「平時の独立性と信認が高いほど、中銀は危機時に強力な改善効果を持つ異例の措置を実施する柔軟性が高くなる」と話した。
<利上げ>
中銀当局者からは、インフレ抑制という主要責務から中銀は目を離すべきではないとの声も出ている。
パパデモスECB副総裁や米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は、景気の回復局面と低迷局面で金融政策による対応は対称的であるべきとの見方を示した。
コーン副議長は、超低金利政策が行われている時期にはインフレ期待の抑制が非常に重要と指摘。「(金利がゼロに近い)現在の状況下では、インフレ期待を抑制することが極めて重要だ。インフレ期待を野放しにすることはあまりにリスクが大きく、高い代償を支払うことになる。今までにこのようなことはされたことがないが、理由は理解できる」と述べた。
また、中銀は必要に応じて金利を引き上げる意思と手段があることを示す必要があるとし「適切な時期にわれわれは金利を引き上げることができる」と語った。
ECB理事会メンバーのウェーバー独連邦銀行総裁は中銀が新たな課題に着手する際には選択に慎重を期す必要があるとし「あまりにも多くのトレードオフで中銀に負担を掛けるべきではない。トレードオフが多過ぎると物価安定という第1の目的を見失いがちになるからだ」と述べた。
<資産価格>
政策当局者はまた、将来の金融危機を回避する方法についても議論したが、資産価格の抑制手段として金利を利用できるかについては確固たる結論に達しなかった。
コーンFRB副議長は、資産価格上昇への取り組みにはリスクがあり、インフレ率の動きを加速させるとの見方を示した。
「資産(価格)が基本的価値から乖離(かいり)しつつあるとの判断はほぼ不可能」とし、対処しようとすれば場合によっては「生産やインフレのボラティリティを高める」と述べた。
資産価格と金利は関係があるが、金利と投機の関連性を見極めるのは非常に難しいと話した。
一方、パパデモスECB副総裁は、資産価格への取り組みの問題は誇張される傾向があるとの見解を示した。価格変動を抑制する政策の効果は、一部で示唆しされているより格段に大きい可能性があるとし、「個人的には金融政策が果たすことのできる重要な役割を支持したい」と語った。
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欧州と米国の中央銀行関係者は、景気の低迷局面と回復局面で金融政策の対応は対称的であるべきとし、状況が改善すれば金利の迅速な上昇が求められると指摘した。
オルファニデス総裁はECB主催のセミナーで、金利がゼロ近辺にある時には中銀の対応能力は失われているとの懸念について、非伝統的措置を通じて中銀は引き続き機能することができると指摘。「短期金利をゼロ付近から動かさなくても、非伝統的な方法で緩和政策を行うことができる。伝統的(な手段による)緩和余地は限られているかもしれないが、非伝統的な緩和手段には限界がない」と説明した。
また、信認され独立した中銀は、異例の事態が生じた場合の行動余地が大きいとし、「平時の独立性と信認が高いほど、中銀は危機時に強力な改善効果を持つ異例の措置を実施する柔軟性が高くなる」と話した。
<利上げ>
中銀当局者からは、インフレ抑制という主要責務から中銀は目を離すべきではないとの声も出ている。
パパデモスECB副総裁や米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は、景気の回復局面と低迷局面で金融政策による対応は対称的であるべきとの見方を示した。
コーン副議長は、超低金利政策が行われている時期にはインフレ期待の抑制が非常に重要と指摘。「(金利がゼロに近い)現在の状況下では、インフレ期待を抑制することが極めて重要だ。インフレ期待を野放しにすることはあまりにリスクが大きく、高い代償を支払うことになる。今までにこのようなことはされたことがないが、理由は理解できる」と述べた。
また、中銀は必要に応じて金利を引き上げる意思と手段があることを示す必要があるとし「適切な時期にわれわれは金利を引き上げることができる」と語った。
ECB理事会メンバーのウェーバー独連邦銀行総裁は中銀が新たな課題に着手する際には選択に慎重を期す必要があるとし「あまりにも多くのトレードオフで中銀に負担を掛けるべきではない。トレードオフが多過ぎると物価安定という第1の目的を見失いがちになるからだ」と述べた。
<資産価格>
政策当局者はまた、将来の金融危機を回避する方法についても議論したが、資産価格の抑制手段として金利を利用できるかについては確固たる結論に達しなかった。
コーンFRB副議長は、資産価格上昇への取り組みにはリスクがあり、インフレ率の動きを加速させるとの見方を示した。
「資産(価格)が基本的価値から乖離(かいり)しつつあるとの判断はほぼ不可能」とし、対処しようとすれば場合によっては「生産やインフレのボラティリティを高める」と述べた。
資産価格と金利は関係があるが、金利と投機の関連性を見極めるのは非常に難しいと話した。
一方、パパデモスECB副総裁は、資産価格への取り組みの問題は誇張される傾向があるとの見解を示した。価格変動を抑制する政策の効果は、一部で示唆しされているより格段に大きい可能性があるとし、「個人的には金融政策が果たすことのできる重要な役割を支持したい」と語った。
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