術後8日目 平成25年3月23日


朝、スマホが壊れた叫び

充電が入らない。


珍しく4人部屋に2人しかいなかったのに、1人の方が朝から外泊されたので私一人になっていた。

いつも満員御礼大人気の病院なのに、めっちゃ珍しい。


「明日の夜までたけぼーさん一人だから、テレビはイヤフォンしなくてもいいよニコニコ

と看護師さんに言われた。

朝10時 夫と母と私、3人で先生から検査の結果の説明があった。


説明は、基本的に私に話されたことと同じだった。


・取った右の卵巣から、悪性と思われるものが見つかった。
・その他からは見つかっていない
・リンパを取る手術をするかしないかを選択
・リンパを取っても悪性が出るか出ないかわからない。
・どちらにしても、抗がん剤3クールは実施した方がいい。


でも、私に説明したのに加えて

・見つけることのできないガン細胞がリンパ節に入っている可能性もある

・リンパ節を取って、入っていなかったら1c期

・入っていたら3c期


「手術をするかどうか家に帰ってゆっくり考えてきてもいいですよ」

ってことだった


私としては、手術なんて全然するつもりなんかなかったし

先生も「手術しなくてもいいですよ」って、言ってくれるもんだと思ってた。

だって、「がん細胞と思われるもの」があったっていうだけで

「がん細胞があった」じゃなかったから。


4人部屋の誰もいない部屋に戻ってから、夫と母に

「どうしよう!手術なんかもうやだよ!」

と、号泣してしまった。




ほんとの究極の選択。




外泊することにした。

スマホも壊れちゃったし。


この日は一緒に長女と姪っ子も来ていて、病院内で待っていた。


長女に「どんな説明だった?」と聞かれたので

全部話した。

卵巣がんだったこと、抗がん剤をやること。

もう中学生だから、隠すこともできないと思って。


なんとなく気がついてたみたいで

「ふーん。じゃあまだ退院できないんだ。」

って感じだったけど、


帰りの車の中で、母とウィッグを注文しないとねって話をしたときに

「髪抜けちゃうの !?」

と、泣き出した。


きっと、なんとも言えない複雑なつらい気持ちがあったんだと思う。



次女はバレーの練習試合に行ってて、家に帰ってきたときに玄関で夫が

「ママがいるよ」って話したら

すごくうれしそうに部屋に入ってきた。


次女にも話をした。

はじめは静かに話を聞いていたけど、

そのうち声を押し殺して泣き出した。


そして


「ママ、死んじゃうの?」


って。



小5の次女にとって、ガン=死 らしい。


抗がん剤は、髪が抜けるからやらないで!って言うし

(抗がん剤で髪が抜けるっていう知識は長女よりあったあせる


手術をするか迷っているという話もしたら


「手術してよ!全部ガンを取っちゃってよ!」

って泣きながら言われた。


次女の方が長女よりもポイントを突いてて、胸にグサグサ刺さった。


退院したと思ってたみたいで、外泊でまた明日病院に戻らないといけないと話したら

また泣いた。



小5と中1の娘には、まだ受け止められないのかもしれない。








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