100歳めざして学ぶ健幸術とは  2020年6月21日発信

すずらん会すずらん会少しずつ日常が戻ってきた。これまで控えていた公の催し、町内の集会が人を密にせず従来より小規模にすることで再開、むろんマスク着用。
 この日(6月18日)保健センター2階講堂でも「人生100年時代の健幸術」と題した福渡健康教室「すずらん会」主催の講演会が開かれた。
 お話しくださったのは「葵の園」岡山福渡施設長で医師の市場 尚文(なおふみ)先生。
 聴講者は健康教室のメンバー35名、全員、雨にも負けず100歳めざそうとやって来た意欲溢れるおじいちゃん、おばあちゃんたちだ。
 では、そのお話の中から印象に残った内容を私(グルメレポーター)がランダムに(笑)報告。
 まずは市場先生の紹介から。お生まれは1946年で(ということは当副編集長より6つ年上・・・若い!)岡山大学医学部を卒業、市民病院の小児科部長を経て、 1997年より市の保健所専門監として主に青少年の性教育にたずさわり、その後、東日本大震災の救援活動の経験から内科を学び直す。去年7月より建部町福渡「葵の園」施設長。(実は県議会議員、大塚愛ちゃんのお父さんでもある)

 さて市場先生が最初にスクリーンに紹介したのは、きんさん、ぎんさん、日野原重明先生、八千草薫さん・・・。
「みなさん、ご存じの方ですよね、どの方も年取られてもしっかりとされていましたね」
 そうそう、どうしたらこんなふうになれるのかしら・・・うなずくいくつもの顔。それをこれからお話しますと披露されたのはギター片手に先生の歌。
 「幸せをありがとうぬくもり届きました・・・誕生祝いをありがとう・・・」(さだまさしの「バースデー」)
 次に「東日本大震災の3.11」に生まれた赤ちゃんの画像が写し出される。大変な時に懸命に命を育み、この世に生を受けた子どもたち、流れる曲は「いのちの理由」。
 この展開に 「これが100歳まで生きることどうつながるのかなぁ・・・」先が気になる聴衆。

 でもそんな心配は不要で、このあとしっかりと医学的健康法の講義(以下、私のメモ書きより)
 ●1997年「成人病」が「生活習慣病」に変わる
 ●ガンマGPでお酒の適量がわかるようになった
 ●女性は男性に比べてすべて優位種、唯一、骨がもろい
 ●カルシウムと運動はセット。足の裏のかかとにセンサーがある
 ●どんなふうに生活するかが健康寿命を変える


すずらん会すずらん会 講義50分経過、ここで再びリラックスタイム、演奏「川の流れのように」・・・その前に「トイレ休憩はどうですか?」(さすが先生、気づかい100%)
 ♪・・・しらずしらず~いつまでも青いせせらぎを聴きながら・・・♪

 後半は「疾病の予防&老化の予防(フレイル予防)」について(メモ書きより)
 ●フレイルとは健常と要介護の中間の状態で虚弱(前兆)
 ●健康キーワード「3つの趣味」=体を使う・頭を使う・手を使う
 ●緑の三角形=健康→お金→環境(自転車で動けば運動になりお金がかからず環境にも良い)
 ●エレベーターを探すより階段を探す
 ●主人在宅ストレス症候群(”妻はおい 夫はもしと言う名なり”古川柳)
 ●”「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ”(俵万智)
 ●健康で長生きするためには”目標を持って生きる”ことが大事
 ●割りばしを噛む口元にするだけで楽しい気分


 この日の先生のお話、「愛されて生まれる」から始り「感謝して生きる」そして「幸せに老いる」、 "これぞ人生100年時代の健幸術なり”と理解。
 外は梅雨、最後に全員で「ここに幸あれ」「愛さんさん」「ふるさと」を合唱し、余命に希望を持ち帰宅の途に着く。
 追伸:「葵の園」から。ショートステイでお気軽にご利用ください。施設の自慢はご飯がおいしいことです(市場先生も太鼓版)

(レポート・三宅 美恵子 写真・三宅 優)