今日もあきらめない高齢者が支える地域の保全 2020年6月5日発信

町内会町内会 季節が初夏へ、建部では朝からトラクター、草刈り機がフル回転。 町内の神社やお寺でも雨期を前にしての清掃作業、境内や建物の屋根に積もった枯葉の除去に大忙し。
 町を離れた若者たちにとって、帰って来れば昔と変わらないふるさとが待っている。
 しかし、それもそろそろ限界が見えてきた。作業に集まった人たちの顔ぶれは、ほぼ高齢者、神社の本殿に命綱なしで上っているのは町内会長自身だ。
 「わしらがやらなきゃあ」という義務感と、まだまだやれるという負けん気がそれを支えている。

町内会 「われわれがいなくなったら、あとはだれがやるのだろう」
 70歳代のリタイア組が中心の町内組織、その後の世代は仕事に出て、後継者不在。
 「それでも、わしらがやれる限りはやろう、あとのことは考えないで・・・」
 確かに「もうできない」と投げてしまったら、そこから荒廃が始まる、それだけは食い止めたい。
 そう結論を出し、今日も市から委託を受けた山の峠に至る市道斜面の草刈りに汗をかく。
 遠くにいる若者たちが「ここはいつ帰っても変わらんなあ」と思えるように・・・。

(取材・写真 三宅優)