次にコロナ休校が起きた時は子どもの食事をどうしますか 2020年5月30日発信

コロナアンケート やっと学校がスタート、給食も始まった。保護者の方にとっては、待ちに待った日、なんとこれまでの長かったことかと感慨ひとしおではなかろうか。 コロナ災禍、まだまだ予断は禁物だが、この間を振り返ってみるのはどうだろう。
 通常は学校で生活しているはずの子どもたちが一日家にいる、さらには大人の中にも自宅勤務が余儀なくされた場合だってあるだろう。 生活はどのように変化し、特に食事はどう対応したのだろう。
 そんな疑問に岡山市建部町公民館の主催講座「ESD建部町で食品ロスを考える会」がコロナ休校中における家庭での食生活について、建部町小中学校の児童を対象にアンケートの実施を企画している。

コロナアンケート 2017年に発足した「・・・考える会」はこれまでも食べ物を大切に活かすための調理実習や食事会の開催、食の無駄を無くすPR冊子などを発行して来た。
 今回のアンケートでは「大変だったこと・困ったこと」「食生活で変わったこと」「子どもと作ったメニュー」「買い置きしたもの・作り置きしたもの」「食生活で工夫した点」などの問いに答えてもらい、その結果をまとめ情報を共有することで、今後同じことが起きた場合に役立てるのがねらい。
 実施に当たり何度か打合せを重ねてきた会だが、すでに学童を抱える母親からの声がいくつか寄せられ、その中には「毎日、1日中、台所に立ってるようだった」「子どもが自分で用意するようになった」「新しいメニューに挑戦した」など、大変さと良かったことの意見が混在する。
 また記者もいくつか聞く機会があり「コロナ休校前と後で違う点」について取材したが、男性から「昼食の手間が増えただけでは」「休みの日と変わりないのでは」との回答もあった。家庭の切り盛りすべてを女性に委ねてきた男の実態もうかがえる。

コロナアンケートコロナアンケート 会の中心メンバーで自身が管理栄養士である森本美登里さんは「人は食べなくては生きていけません。コロナ休校で食生活をどう乗り越えたかのヒントを得ることで皆さんの知恵を活かす手助けになればと進めています。会の調理実習にも取り入れて、そのときに役に立つ提案ができたらいいなと考えています」 と話している。
 このコロナが今後どう影響するのか未知数だが、これまで当たり前として動いていた社会がその活動の大部分を停止した中で、何が大切か、何がそれほど必要としないものか、個々の人が立ち止まり考えるきっかけにはなったのでは。
 アンケートは6月1日(月)以降に建部町小中学校を通じて児童の家庭にお願いする予定。賛同者からの回答はその後、集計、まとめをして再度、学校、児童の家庭にフィードバックされるとのこと。「災い転じて福となす」当新聞でも結果を公表していきたい。    

(取材・写真 三宅優)