超大型連休、建部で暮らすメリット 2020年5月2日発信

外仕事外仕事人の外出で密集が懸念されるゴールデンウイーク、街中に生活する人たちはどう過ごすのだろう。
 マンションのベランダでバーベキュー、家族そろってスーパーに買物に、閉じこもることに耐えられずついつい発散を求めてしまう。
 特に都市部の狭いアパートや隣同士が密接する住宅で暮らす人たちには、一日外に出ないことが相当なストレスと考えられる。
 ここ建部町ではどうだろう。「町」と名前は付いているが、ほぼ「郷(さと)」が相応しい地域。
 当然、建物の敷地より自然が圧倒的、人の数より他の生き物の方が多い。記者宅に住みついたネコたちも、日中は家でゴロゴロ、夜になるとモグラ、野ネズミ、昨夜は野ウサギまで捕まえて帰る。

外仕事 住民たちはというと、いつもより外で見かけることが多い。外と言っても田んぼや畑、裏山でせっせせっせ、特に草刈り機の音は至る所。田植えの準備、新しい野菜の苗を植える。そばにいるのは勝手知ったる妻に夫。
 「他所に出かけるな」と言われても、「そんな暇はない」。田舎は自然を相手にやることが山のよう。
 作日もその一つ。地区で管理している山頂にある貯水池から引いている水路の土砂かき。
 至る所をイノシシが掘起こし、倒木もふさいでU字溝が埋もれてしまっている。それをスコップやジョレンで取り除く。

外仕事外仕事 最終地点まで数百メートル、一カ所、一カ所、開通させてやっと終了、気がつけばこの間、休むことなし。 それでも水が気持ちよく流れるのを見ると疲れも洗われる。

 午後からは当然、どこもが草刈り、体力、年齢との戦い、いつまでやれる?
 刈った草をヤギに与えるのも愉しみ、自然と生き物と人間がほど良くバランスをとって、ここ建部ではこのウイークも閉塞することなく過ごせそうだ。

 (取材・写真 三宅 優)