田地子川は生き物の宝庫、建部の子どもが学ぶ建部の自然 2019年6月21日発信

田地子川田地子川 先週の雨で順延されていた「田地子川生き物観察」建部小学校の1年生16名、2年生19名の体験学習がおこなわれました。
 一週間待ちに待った昨日、快晴の天気の中、校門を出て近所の景色を楽しみながら、建部こども園の裏手にある田地子川の桜並木の土手を降りると、 岡山市環境学習センターの能登館長と沖指導員が準備万端、整えて出迎えてくれました。
 館長さんから田地子川のことや魚の捕まえ方、川の中の安全な歩き方などの説明を受けた児童たちは、 さっそくボランティアのお母さん方が見守る中、魚とり網とバケツを持って川に入り、
「魚がとれた~」「カエルが入っている―」「この貝はなにー」 と歓声を上げました。

田地子川田地子川 一時間ほどの川遊びをした後、全員が土手に上がり、まずは熱中症対策の水分補給をしました。
 そして、いよいよ今日の捕獲物の調査です。
 「この貝は田地子川を彩るホタルの餌になるカワニナでーす」
 「この魚はおなかに吸盤がついていて、急流などでも吸い付きながら移動できるヨシノボリといいます」
 「これは絶滅危惧種に指定されているアカザで、大変貴重なものですよー」


 カワムツ・ヨシノボリ・ムギツク・カジカ・アカザ・ギギ・チチブ・スジエビ・ヌマエビ・カワニナ・コオニヤンマ・コヤマトンボ・コオイムシ・クサカメなどが生息している田地子川、実は生物多様性の宝庫なのです。
 館長さんのていねいな解説を聞きながら、質問も交えて川の生き物の勉強が出来ました。
 これほど豊かな自然がいっぱいの環境、子供たちも、こうした生き物たちと一緒に生活している実感をしっかり胸に焼き付け、帰途に着きました。 

 (取材・写真 勝部 公平)