■炎が天に舞い上がる、今年も無病息災・家内安全!         2017年1月16日発信

七草七草日本国中が雪となった15日、日曜の朝、建部ではあちこちの集落から白い煙が立ち上りました。  小正月のこの日に行われる「とんど焼き」は、しめ飾りや門松、お札、 子どもの書きぞめなどを決められた場所に 持ち寄って焚火の中で焼き、無病息災、家内安全、五穀豊穣を願うものです。
 ここ、田地子地区でも昔から地域の皆々が多自枯鴨神社前の広場に集まり、「とんど」をしながら、 新年のあいさつと今年の抱負を交わす習わしが続いています。
田地子田地子 午前10時開催にあわせ、時おり横なぐりの雪が吹き寄せる中、しめ飾りや鏡餅を手に皆さんが 次々に集まってきます。この日のために、たき火の薪を作ってくれた人や、 前日に餅つきをして、朝早くから「ぜんざい」を用意してくれている方など本当に地区の団結の強さに驚きます。
 10時、本田町内会長のあいさつの後、今年一年のお祓いをして開始。とんどの炎が天に舞い上がります。 持参したお供え餅は竹に挟んだり、鉄板の皿にのせて火の上で焼いて食べます。 こんな体験ができる地区の子どもたちは、きっと心豊かに育っていくのでしょう。
 温かい「ぜんざい」、大根、白菜の手作り漬物が振舞われ、和気あいあいとした談笑が聞こえてきます。 大寒波もなんのその、田地子地区、年始めの力強いスタートでした。(取材・写真 勝部公平)