■「旭川の生き物を探そう」子どもも大人も無我夢中!     2016年11月7日発信

かいぼり調査 今年で9回目となる「旭川かいぼり調査」。竹枝学区ふるさと活性化協議会が中心となって 実行委員会を立ち上げて続けられてきた。今では地域の小学校、住民、企業、数多くのボランティア、研究団体、行政を巻き込んでの 1大環境学習イベントとなっている。
 6日、日曜日は肌寒い朝となったが、受付の9時には事前予約の あった150名と当日参加の人、地元住民、岡山理大の学生、 ボランティアスタッフ合わせて400名が竹枝小学校前の旭川会場に集まった。 かいぼり調査ブルドーザーで堰き止められた河川にはさまざまな大きさの石が干上がり、これから始まる ”生きもの探し”を待ち受けていた。これから4区画に分けた川底に参加者が入り、石を裏返しながら魚、貝、水生昆虫などを捕獲する。 アカザ、カジカ、ウナギは数を集計、年ごとの推移を記録する。 
 10時調査開始!たも網を手にした親子連れが一斉に決められたポイントに向う。 しゃがみ込んでは石を持ち上げ、窪みを覗く。 「あっ、いた!」「おとうさん、いたよ!」の声があちこちで上がる。
かいぼり調査  かいぼり調査参加者のコメント。(母親)「子どもが育つ上でいろいろな体験が大事と思い参加しました。石の裏にいる虫や水溜まりを 泳ぐ魚を捕るのに夢中になってやっていました。好奇心と感動があるっていいですね」
(子ども)「旭川に入るのは初めて、寒かったけどいっぱい生き物が発見できてよかった!」
(実行委員の友延さん)12年ほど前から実施していますが、一度、4回目で調査目標が 達成されて終了しかけたのですが、地元からの働きかけで今日まで継続して来ることができました。 環境調査と地域の活性化が結びついて、年々、参加者が増えています」 かいぼり調査
 今回の調査結果は来年の「生きもの里づくり」で報告されるだろうが、速報として 採取された生きもの26種、アカザ1088匹、カジカ253匹で、あきらかに増えてきているとのこと。
 全国でも珍しい環境保全を目的とした地域おこし、確実に成果が実りつつある。
  (取材、写真 勝部公平、延江典子)

 「かいぼり調査2016」今月の「たけべ楽考」(←クリック)でも特集中。