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■世界の視線を浴びる若きピアニストin 建部。速報!! 2016年9月22日発信

 

ググニン終了から数時間、いまだ余韻が覚めやらない。感嘆、感激、感動、驚愕、ありとあらゆる言葉を尽くしても この日のドキュメントは語れない。アンドレイ ググニン、ピアノリサイタル。世界の頂点に立った若者がこの建部で奏でる。「たけべ新聞」が全力取材! 
 

 

 

午後2時、ホールの照明が落ちる。ピーンと張った会場内。そこに黒のスタンドカラーのスーツでやや照れ気味の主人公。 椅子に座り、額にちょっと指をあてる。そしてベートーベン幻想曲、第1音。
「・・・ああ、なんと美しい・・・小雨振る建部平野、 黄金色の稲穂がこうべを垂れ、田の畔を彼岸花が咲く」そんな情景がいつしか音律と一つになる。 ググニンもう、この時点でだれもがピアノとはどんなものか、人の力がどれほどかを知ることとなる。
待ちに待った「熱情」。なだれ打つ音の波、激動するシンフォニー。手がいつのまにか交差している。左を高音、右が低音、とどまることのない連続の妙味。 全身を傾け、すべてを託した姿がここに。そこにいるのは自分だけ、楽譜もなく目をつむり、虚空をさまよう。 ロシアの大地を流れるようにゆったりと、時にサバンナを駆ける巨象の足音のようにダイナミックに。 演奏の垣間に見える苦悩に満ちた表情は自らの命運を受け止め、荒波の海へ船出する若き船員の姿のようにも見える。
最後「リスト超絶技巧練習曲」まさに、その超絶さに言葉を失う。もっと聴きたい、もっとこの時間を過ごしたい、こうした思いが 会場に満ちる。

「アンコール」
観客の盛大な拍手に応えて、なんと二度も。最後の曲は、彼が最も好きな作曲家プロコフィエフ。 疾風怒濤、まさに神の手。観客の誰もが「・・・すごい・・」「よかった・・・!」「・・・何も言えない・・!」の感想を残して リサイタルを後にした。 ググニンググニン  


 

 

 

 

 

 

 

「独占!!ググニン インタビュー」松下りえレポーターに会場は?
さて「たけべ新聞」のリエちゃんはFacebookでググニン氏とすでに友達に。 この日もイングリッシュで質問を用意。

(りえ)「ピアノをはじめるきっかけは?」
(ググニン)「生まれた時から家にグランドピアノがあって、普通に玩具として使っていました。7歳からは本格的に習い始めました」
「尊敬するピアニスト、音楽家は?」
「どちらも沢山いますが、ルービンシュタイン、プロコフィエフです」
「毎日、どれ位、練習しますか」
「今はスイスやウィーン、クロアチア、アメリカと飛び回っているので練習が中々できませんが、通常は6~8時間、練習しています」
「建部の印象は」
「僕はモスクワの都会育ちなので、こんな人と人の顔が触れ合える町というのはとても魅力的です。自然に囲まれているところに ホールがあるのも素晴らしいです」
ググニンググニン

 

 

 

 

 

 

 

 

「建部にはまた来てもらえますか?」
「はい、そうできたらうれしいです」
りえちゃん、さっそく持参したオリジナル手拭いをプレゼント。
「日本に来て温泉に入る時なんかに、とっても便利よ」
「オオ、ナイス、サンキュー!」


文化センター始まって以来のインターナショナルイベント、会場は話したくても話しかけれない人ばかり? そんな中、「よかった、専属通訳がいて!」お別れの出発までお見送りして「バイバイ」
気さくで、少しシャイ、人に分け隔てなく接してくれたググニンさん。もう建部は他人ではありません。 みんなと感動を共有できたすばらしい1日をありがとう。