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■「看取る人」「看取られる人」互いが寄り添う姿を想い、会場は涙。    2016年6月30日発信

看取り 6月27日で開設35周年を迎えた特別養護老人ホーム「旭水荘」。 その記念第1回公開講座が開かれた。 テーマは「看取りケアの取り組みについて」。この日、朝からの雨にもかかわらず 会場内は定員いっぱいの50名で満席。関心の高さが伺われた。 最初に”特別養護老人ホーム(特養)”での「看取り」について、 「常に介護を必要とする高齢者が①に生活の継続をする場であり ②に必要以上の医療的介入(延命)をせず③に安らかな最後を支援する」との 説明があり、これまで”特養”と”介護”の施設の違いも知らなかった記者としては 大いに無知を恥じた。
 講座は当ホームの看護主任、家本順子さんがスライドを使って、 「看取られる」側の立ち位置、役割などについて、入門編から現場の事例へと わかりやすく解説をされた。実際の「看取り」に際した体験談では、互いが寄り添う気持ちが 伝わり、会場内は涙に誘われた。 看取り後半には介護士の清水勇貴さんがギターを弾きながら、竹内まりやの 「いのちのうた」を 熱唱し参加者を魅了した。  終了時では何度となく感激の拍手が沸き起こり、この講座に「持ち物・ハンカチ」を明記 してもらいたいと思うほどだった。

看取り  第2回目の講座は10月に予定。(7月には第2回試食会、8月は盆踊り大会など予定) 

 

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 (記者感想) 講座の中で「死生観」を育て、養うことの重要性が説かれていた。 幼い頃から「死について学ぶ」そのことは生きることを考えるにつながる。その意味では 小中学生にもこの講座を開いたらと思った。それと、「死」ということが、人の自然な生の 営みの一部であるということを普段から受け止める、人の教育、社会の環境づくりが大切と考えた。(松下 りえ レポート)