俺達は南街道を網羅している暴走族、ミナミレッドサンズだ!(名命のセンスには敢えて触れないで欲しいぜ)

隣町からガソリンを奪ったり、仕事疲れのサラリーマンのVIPな車を取り囲んで帰宅時間を5分遅らせたり、更にはコンビニからチュッパチャップス二個も盗んでやったんだぜ、ヒャッハー

そんなやりたい放題の俺達を憎んだ神の仕業か、ある日俺のバイク(原付だけど)の後輪に穴が開けられていた。。。

「てめぇラァァァッ!八時ダヨ!全員集合だー」




結局集まったのは午後10時だった。推測できるが、やることなすことのショボさ、リーダーのバイクが原付という時点でメンバーは六人しかいない。。。ちなみにミナミレッドサンズのリーダーの名前は三田芽我鰯という。

しかも今日は三人しか集まらなかった。いつも集まって四人だけど。


「イワシさんー、もう夜っすよ?家の赤ん坊がバイク(ハーレー)の音で目覚めちゃったじゃないすか~」

「うるせー!お前いっちょ前にハーレー買うからだろ!嫁に怒られたんだってなー!ヒャッハー」

「そもそも族のイメージアップとして買えって言ったんじゃないですか~効果無いし、てかイワシさんも買えば良いじゃないすか」

「ッッ、イワシと言うなーマンダムスキンズと呼べ高飛車がぁー!それにな俺が原付に乗ってるのは別の族からタマ狙われねーようにあえての事だ」

「えー、この前寝言に「もうボクバイトやめるっちゃ」とかいってたじゃないですか、それに、マンダムスキンズって言うより。。。若ハg」

「う、う、うるしゃーい!!そこは触れてはいけない神々の領域だー!キサマ、寝言を聞くとは高見山バナナスプリングスのスパイだな!」

「違いますよー、この前お袋に家追い出されたって泣き泣ききたんじゃないっすかー」

「もういい!」

「えっ?」

「ここまで青いケツ叩かれるようじゃこの族も終わりだ!解散!解散!えいきゅうかいしゃああーん」














「ヨッシャー!!あーまじだるかったんだよねー。若禿だし見た目が鰯だし、こっちのプライドも考えろってんだ」

「。。。」


数日後

マンダムスキンズこと三田目我鰯はチュッパチャップスを盗んだコンビニでひっそりと仕事に勤しむのであった。



穴の空いたバイク(原付)を直すために!
























暇だー。