気になるアイツの話。
もん太郎くん。 私の第一子。長男。
彼は小6の二学期の後半から学校へ行けなくなった。
毎朝頭が痛くなって起きれなくなった、というのが原因。
その前から頭痛は度々あったけど、それで学校を休むことは
私の記憶には1日もない。早退、遅刻はあったけど。
それが、毎朝の頭痛で行けなくなった。
私には「行かなくなった」という表現の方がしっくりくるけど、
本人はあくまで「行けなくなった」という。
頭痛を抱えたまま学校には絶対に行きたくないの一点張りだった。
ちょうど、運動会→修学旅行→陸上記録会が終わった頃だった。
「あぁ。。 もう行く理由がないんだなぁ。。」って私は思った。
それまでは、普通に通ってた。
勉強もできる方だったし、学校の支度や、行事に対する準備なども自主的にやるし、
友達関係でもめたこともほとんどなく、学校生活で手がかかることはほとんどなかった。
けど、
学校に行かなくなっても、私はそんなに意外でもビックリもしなかったのは、
ぜんぜん楽しそうじゃなかったからかもしれない。
行き渋ったことはなかったけど、
「つまんない」
「なんのために学校行かなきゃ行けないの?」
「なんで、宿題やんなきゃいけないの?」
なんてことは、4年生くらいから言うようになっていたから。
でもね、彼はサッカー一筋だったから。
サッカー続けるには高校行くしかないし、そのためには中学も行かなきゃだから、
そのうちまた、学校に戻るだろうと、私は高をくくっていた。
案の定、彼も中学は行くって言って、実際中学は入学式にも出たし、
また普通に通い始めた。
でも、頭痛は頻繁だったな。早退はしょっちゅうだった。
でも、通い続けた1学期。
たまたま知り合いからお誘いを受けて、クラブチームに所属することになって
サッカーは部活ではなく、そこで続けることになった。
そのクラブチームのメンバーがめっちゃ仲良しで、夏休み中はサッカーに明け暮れ、
サッカーのない日は友達と遊び倒して、散々楽しんだ。
で、2学期の始まる2日前からまた朝の頭痛が始まった。
そこから、本格的の不登校。結局、それから1日もその中学には行けなかった。
高校でサッカーを続けるために、もう一度中学に行ってみるといって、
2年生で転校をした。本人の意思で。
クラブの仲の良い友達がいる中学校だった。
新しく制服、体育着、上履き、体育館履き全て買いそろえた。
彼も本気だったと思う。本気で今度こそは卒業しようと思っていたと思う。
でも、頭痛はやっぱり容赦なく起きてきて。。
また休みがちに。。夕方顔を見せるだけで出席扱いになるからと、
頭痛を抱えたまま夕方顔を見せるためだけに行ったりもしてたけど、
それさえも、困難になってきて。
1ヶ月を過ぎた頃、私は発破をかけた。
「そんなに辛いなら、もういっそ行かないって決めれば???」
私は行くって言うと思ってたんだよね。だって中学行かないと
行きたい高校(サッカーの強豪校)に続かないから。
脅しのつもりだった。
そしたら、
「じゃあ、行かない。
おれ、もう学校無理だ。学校へ行く意味が分からないだよ。
もう、行かないにする」
待ってました!!とばかりにそんな返事が返ってきて。。
そして続けて、
「ドイツに行きたい。
ドイツでサッカーしたい。」
へ???
初めて聞いた「ドイツ行きたい」なんて。。
「サッカーにしか興味がもてない。
サッカーしかしたくない。
だから、学校の勉強は俺にはむだ」
みたいなこと言った。
私はとっさに
「そんな!好きなことだけして生きていけると思ってるの???」
って返した。 半狂乱で(笑)
そしたら彼が、
間髪入れずにこう返してきた。とても冷静に(笑)
「逆にサッカーでしか、生きていける気がしない」
私はそれに、何も返せなかった。
「あぁ。。そう」
しか言えなかった。
彼の素直な気持ち。
まっすぐな思い。
なんの誤魔化しもない、
偽りも、飾りもしない
ましてや根拠もない、
素直な思い。
私はね、その思いに圧倒された。
感動した。素直に、感動したんだ。
彼は、私から見たら
根性なし。
がんばりもしなければ、努力もしない。(そう見える)
そういうことに価値をおいてきた私にとっては
彼の行動はとても受け入れがたかった。
でも、
今は思う。
彼は自分に素直なんだなぁ。と。
自分の気持ちに正直。
自分の心が喜ぶことしかできない。
そこをごまかすことができないんだ。
素晴らしい才能じゃん!
彼は間違いなく、私の人生の師匠だな。