あーあ、夏休み終わっちゃった。
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お久しぶりです、TAKEでございます。
今年の夏の後半は、神奈川の相模川でキャンプをして過ごしました。
いい天気に恵まれてすっかり真っ黒になってしまいましたが(歳を考えろってw)
途中、相模灘を醸す久保田酒造さんに遊びに行ったり杜氏の晃さんと呑んだりして、
短かったけどホントにホントに楽しい夏休みでした。
その時のお話はまた別の機会に。
今回はそのキャンプに先駆けて行われた「相模灘の会」の様子をレポートします。
いきなりピンボケでごめんなさい。
今回の会は大森にある吟吟さん の主催で行われている「蔵会」で
蔵元さんをお呼びして吟吟さんの料理と合わせて呑んでもらおうという趣旨の会です。
その驚くべきは今回の会でなんと83回目!
継続は力なりといいますが、毎回満席になることも含め本当に凄い。
吟吟さんの実力は先日お邪魔した際 にも充分に承知していたのですが
実は僕、蔵会に参加するのは初めてということでちょっと緊張して出掛けたのでありました。
まずはお店の方のご挨拶。
お名前は存じませんが、彼の笑顔の接客にいつも感激しています。
店主のバーシーさんは厨房内でお料理に専念していらっしゃいました。
吟吟さんの会の特徴は「事前にお店で予約&支払いをする」システムになっていること。
要するに、わざわざお店に(呑みに)行くという手間(いや、手間ではないのだがw)が必要なのです。
この方法ってめんどくさい半面、常連さんや素性の知れた参加者に絞れるメリットがあり、
きっとキャンセルも少ないのではないのかなぁ、とこれまた勉強になってしまうのでありました。
和服がビューティフルだった、きき酒師仲間のSさんの音頭で乾杯♪
あまりにもお似合いで美しかったので無修正で掲載しちゃいます。(許せ!笑)
その隣、黒いスーツの男性が相模灘を醸す久保田酒造 の久保田晃杜氏。
7年前に蔵に戻り造りを開始、今年は杜氏として4造り目にチャレンジする若き努力家です。
芸術畑出身のためか、彼の着眼点とセンスにはいつも驚かされます。
こちらは蔵人で主に麹を担当している久保田徹さん。
スノーボードで全国大会優勝の経歴を持つ彼は、兄である晃さんの造りを全力でサポートします。
晃さんとはまったく違う独自の視点と工夫&こだわりを持つ彼がいての相模灘です。
お二人とも旧知の仲だったので、いろいろとざっくばらんにお話を伺いながらの会になりました。
刺身こんにゃく
手作りのこんにゃくは弾力があって臭みがありません。
色が白いので最初は蒲鉾かと思った参加者が多数(笑)
お刺身盛り合わせ
お魚の種類も説明して下さったのですが、手前がコチ、最奥がチヌ、あとはえーーーっと(汗)
このタイミングで出ていたお酒の味に合わせての白身がめっちゃマリアージュでした。
お豆腐と有機野菜たちの大根サラダ
通称吟吟ファームで採れた有機野菜が食欲を刺激します。
ジアスターゼ(消化酵素)たっぷりの大根は参加者の健康を慮っての配慮か!?(笑)
新秋刀魚と白身魚の肝あえ
こっ、これが絶品でした!一切の臭みなし、というかフルーティな香りさえ漂います。
魚って新鮮さが極まるとほんっとに美味しい・・・そしてお酒が止まりません(笑)
有機水茄子ともろへいやの醤油あえ
この組み合わせはけっこう衝撃でした・・・お互いを補い合ったネバ旨な酒肴。
両者が少しずつ持った「癖」がうまく交じり合ったオトナな味わいで好みでした。
若鶏と有機長茄子の冷製
鶏も茄子も万願寺唐辛子もめちゃジューシーでウマウマでした。
冷えるとエグ味が出がちですがそこはバーシーさん、そんなことはあり得ません。
若鶏と有機丸茄子、ゴーヤのにんにく炒め
アッツアツが嬉しい、旬の素材を上手く使った一品。
ゴーヤといえばチャンプルーな僕は、これを真似してみようと思います(笑)
そうそう、お酒のラインナップもご紹介しておきますね。
左から順番に・・・・・
1.純米吟醸 山田錦 生
2.純米吟醸 山田錦 火入れ
3.純米吟醸 雄町 生
4.純米吟醸 雄町 火入れ
5.純米吟醸 美山錦 火入れ
6.特別純米 美山錦 火入れ
7.特別本醸造 美山錦 火入れ
8.純米酒 山田錦(70%精米) 火入れ
9.特別純米 美山錦 火入れ
10.純米吟醸 美山錦 19BY
11.純米吟醸 雄町 19BY
12.純米吟醸 山田錦 19BY
特に記載のないものは全て20BY(今年度造ったお酒)です。
今回は豪華に12本のラインナップを堪能させていただきました。
前半は生と火入れを、中盤は米の磨きによる違いを、後半は熟成による違いを比べながら、
どれも主張がありながら料理とぴったり寄り添うようにポテンシャルを発揮します。
有機野菜の天麩羅(万願寺唐辛子、パプリカ、緑長茄子)
ああ、揚げ立ての天麩羅はやっぱり美味い♪
繊細な味の野菜を引き立てる塩がまたたまりません。
胡椒鯛の極上フライ(ポテト添え)
胡椒鯛はお刺身にも入っていたはずですが、熱を加えるとまた一層味が膨らみます。
かりっ、さくっ、とした歯応えで後半戦のどっしりした19BYをしっかりと受け止めてくれるのです。
田舎の芋ポテトサラダ
吟吟さんの定番ともいえる肴で、普段はスモークチーズと藁で炙った魚が入っています。
今回は何が田舎かというと魚の代わりに「いぶりがっこ」が入っているそうで、これがまた味わい深い。
濃厚きのこスープの雑炊
ダシが美味すぎます・・・お腹にしっかりじんわり効いてきます。
大器いっぱいに来た雑炊があっという間に参加者のお腹に収まりました。(笑)
笑顔で挨拶をする徹さん。
終始和やかで、美味しくて、本当に素晴らしい会でした。
僕たちが四季酒の会を立ち上げて2年半、既に30回以上の開催を続けてきました。
かたや吟吟さんは今回で83回、ということは実に3倍近くの開催を続けてきたことになります。
これ、本当に大変なことなんです。
日本酒を大切に大切に扱って、その結果蔵元さんとの関係ができて初めてできること。
そしてその情熱の元に集まる吟吟ファンがいかに多いかということ・・・・・実に頭が下がります。
後半、店主のバーシーさんと少しお話ができました。
実はこの会、なんと会費5,000円での開催なのです。
運営側の立場から見て、どう考えても黒字の金額とは思えません。
その辺を尋ねるとやはり『蔵元とその酒を知って貰うことを一番に考え、吟吟ファンに還元したい』
そうですよねバーシーさん、だからこそ毎開催が満席になり、これだけの笑顔に包まれるんですよね。
晃さん、徹さん、そしてバーシーさんはじめ吟吟のみなさん、
美味しくて楽しい時間をありがとう&ごちそうさまでした♪♪♪