東京でも朝晩はすっかり冷えるようになりました。
あちこちから新酒の便りも舞い込むようになりましたが
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
この季節ならではのフレッシュな新酒、
ガツンとしたインパクトも強くとろっとろで濃いものも多く
寒い夜の鍋なんかにもめちゃめちゃ合います。
きりっと冷やして味わうと個性を感じるものが多いと思いますが
中にはちょっと燗をしてみるとパワーUPするものもあったりして
この冬は周りの意見に左右されず直感で是非とも楽しんでいただきたく思います。
さてそんな中、彼の地から彼のお酒が届きました。
北安大国 しぼりたて無濾過生原酒
北安醸造株式会社 長野県大町市
白樺錦&一般米70%精米
日本酒度-8 酸度1.8
価格:1,260円(720ml)
今期の造りで杜氏2年目の山崎杜氏は僕と同い年。
山と自転車、そして酒を心から愛する真っ直ぐで素敵な方です。
写真は昨秋に蔵を訪ねた時のもの。(向かって右が山崎杜氏)
僕がなんだか偉そうな態度なのはどうかお許し下さい(笑)
その時の記事はこちら をごらんください。
実は先日、11月6日に発表された「関東信越国税局酒類鑑評会」では
吟醸酒の部と燗酒の部の2部門において優秀賞をW受賞するという快挙!
早く新酒を呑みた~~~い!と思っていたところだったのです。
詳しくは 北安醸造株式会社HP をご覧ください。
このお酒、ラベルには書いていませんが「4号タンク」を詰めたそうです。
通常出荷は「生原酒」でこの「無濾過生原酒」は今だけの限定品。
この蔵では小谷(おたり)杜氏の流れを汲んで7人の蔵人がお酒を醸しています。
黒部ダムの玄関口である大町に位置する、まさに北アルプス山麓の地酒です。
まずはパイナップルのような芳香がふわっ・・・・・
おおっ!一瞬で北アルプスというより南国へ連れて行かれます(笑)
(データ上は7号酵母使用とのことですが7号でこのインパクトとは・・・!)
19度という高いアルコール度からの予想に反して柔らかい口当たりで
口の中に甘いトロピカルなコクがどわっと広がります・・・うっ、美味い!
上質な果実酒を飲んでいるような甘さを杏のような酸味がしっかり支えます。
そんな甘さが喉を通り過ぎると今度はきりっとしたキレが後を締めるので
いわゆる「甘いだけ」の酒とは一線を画す、いいバランスの酒に仕上がっていると思います。
今年の北安はまた凄いなぁ・・・・・
贔屓目でもなんでもなく、そう感じるお酒でした。
これが普通の、そんなに高いお酒じゃないからまた凄いと思います。
やったね、山崎さん。新境地は伝統を継承しながら進化したように感じます!
久しぶりにお会いして、お話を伺いたくなってきました。
この正月休みを利用して行ってこようかな・・・・・
買えるお店deta:
横川商店さん 長野県大町市