・・・・・子供ではない(笑)


・・・・・そもそもそれ以前にお相手募集中(爆




うほんっ。w




先日、酒造りの修行 (・・・と書くとカッコイイがただの邪魔という噂もあるw)

を、させてくださった長野県中野市の丸世酒造店さんを再訪した。

あの時、僕も仕込みに関わらせていただいたのは実は今期第一号のお酒。

その搾りが2月3日(日)にあるというのでこれは行くしかないでしょう。


ところが前日は四季酒の会「燗酒の悦びに酔いしれる♪」 の開催。

二次会も大盛り上がりで(読んで貰えればわかるがまた記憶障害発生w)

終電逃す前提で準備した荷物が役に立った。(いいんだか悪いんだかw)

ちなみに生まれて初めてカプセルホテルとやらに泊まった。

へべれけのなんじゃらほい♪状態だったので快適にかつ泥のように眠るw


自分でも偉いなぁと思ったのは、目覚ましの前にちゃんと目が覚めたこと。

普段なら99%お昼まで爆睡の酒量だったことを付け加えておきます。


さて、そんなヒドイ状態で大宮から新幹線に乗った僕。

明け方からの雪で大宮駅前も車窓も真っ白。もちろん長野も同様だろう。

なんてことを回らない頭でうすぼんやり考えながらの僕の朝食風景。



あのーたけさん?


朝食って言わないから これwww



いやー頑張って新幹線には乗ったよ?

でもさ、吐き気こそないけどだるくてだるくてもうタイヘンwww

眠ろうとするんだけどだるくて眠れないあの感覚、わかるでしょ?

シート思いっきり倒して自分的にはうーんうーん唸っている感じw


しかし、長野で長野電鉄に乗り換えて車内で爆睡、

信州中野に着いた(のに気付かずしばらく寝てたw)ら嘘みたいに治ってた。


・・・・・日頃の行いかな。(えっへんw)



神様、ありがとう!!! ←違うw



さて、信州中野に降り立ってみれば・・・・・



もちろん一面の銀世界~~~♪



あのね、町がとても静かでした。

たまに車が通っても雪が音を吸ってくれるから静かなんです。

なんだか子供の頃を思い出してしまって胸がきゅんとします。


丸世酒造店さんまでの道程はゆっくり歩いて15分ほど。

雪の中、なんだか切ない気持ちになりながら、ざくざく歩きます。


・・・・・あ、見えてきました。



そういえばこのブログで丸世さんの玄関を載せるの初めてかも。



造り酒屋というよりは普通の酒屋さんの佇まいですね。


この看板が歴史を感じさせます。長い間、丸世さんを守ってきたのかな。



勝手知ったる他人の家とばかり(笑)、

さっそく中に入ると奥様が出てきてくださいました。

聞けば電車の到着に合わせて迎えに来てくださっていたとのこと。

あっちゃー!(>_<) 電車が着いてしばらく寝てたから・・・・・

今さらですが、奥様、ホントにごめんなさい&ありがとうございました。


居間に上がると、一瞬にして時間が戻りました。

なんだか自然に「ただいま~~~」って言いたくなるような気持ち。

他人様の家なのにまるで「ああ、帰ってきた」そんな感覚。

そんな懐かしさと温かさで実はしばらく「じーん」としてた僕でした(笑)



さて、急いで着替えてさっそく蔵の中に入ります。

造りの指導をしてくださっている藤沢さんはじめ、もうみなさん働いてます。

また来てしまいました!今日も一日よろしくお願いします!!!


僕が造りのひとつひとつを語っても仕方ありませんので

午後の搾りの時間までは写真と簡単な説明を添えて進めていきます。


今日の僕はいきなり麹室から作業開始です。(どきどきw)



これは出麹前に麹を乾かしているところです。甘い香りが漂います。




前回から麹造りも参加させていただいてますが責任を感じます。

ところで最近、きき酒をした時に以前と比較して大きく変わった点、

それはお酒に溶け込んだ「麹香」を確実に捉えられるようになりました。

やはり百聞は一見に如かず、なんですね。まだまだこれからですけど(笑)


見ていて、あんまり美しいので思わずパチリカメラキラキラ




麹を眺めながらお酒が呑めますね。(ある意味ヘンタイ?笑)



さて、酒母室へ行ってみましょう。



おお、見事なナマコ泡の立った酒母です。

ほんのりバナナ香が漂って出番を待ってます。





これは仕込んだばかりの酒母。米由来の独特の香りがします。




これは大吟醸のモロミ、さかんに発酵が進んでいます。



アップしてみたものの、よくワカランですね(笑)



さて、そろそろ搾りの準備に入ります。(わくわくラブラブ!



搾りにかかる直前の一号タンクです。

僕も携わった麹米くんや掛米くんたちがこの中に溶け込んでいます。


ところで丸世さんの搾りは主に佐瀬式を使用しています。

最新のヤブタ式と違って結構手間がかかりますが、

これが丸世さんの味を造るひとつの要素なんだろうな、と思います。


これがその佐瀬式の搾り機です。



・・・・・なんだかよくわからないでしょ?(笑)


はい、ではここにモロミをポンプで入れてみましょう!



この写真↑の右側からモロミを入れていきます。




タンクからモロミがこのホースの中を流れて来て、

板と板の間にある袋の中に入り、袋が膨らんでいきます。




入れている逆側から見たところです。

こちらから膨らむフォローをして均一に上げていきます。




こうして、どんどん入れてどんどん膨らんで・・・・・




うわっ!こんなんなっちゃった!!!(笑)


簡単そうにも見えますが、忍耐と力のいる大変な作業です。

大切なモロミをこぼさないように、袋に入れ続けていくのです。

藤沢さんの経験と力の凄さに、ただただ感嘆するのみです。



これ、ホントに集中力要ります。お恥ずかしいが僕に出来るかどうか。

ちなみに藤沢さん、70歳超えてるのに凄い筋肉してます(笑)


とにかくここまで来れば、あとはお酒が溢れ出てくる仕組みです。



こうしてステンレスの槽にお酒が流れ出て・・・・・



今年一番のお酒の誕生です!!!(はい、感動してますw)


感動はしているのですが、この間ぼーっとしてた訳ではありません。

何もできない僕ですが、それでもタンクに櫂を入れたり走り回ったり(笑)

それなりに忙しく動いていたので感動は後からじわじわやってきました。

そうそう、槽の縁にはちゃんと盛り塩がしてありました。



搾られたお酒は誰よりも早く松尾様(お酒の神様)に献じられます。

いいお酒は神様が見守ってくれないとできませんからね。


お酒の出端は上の写真のように乳白色をしていますが、

しばらく経つと色が澄んできていわゆる山吹色になってきます。



              ↓

      だんだんこうなってきて・・・・・・・

              ↓




この色がお酒の本来の色なんです。

市販のお酒の多くはこの色を「濾過」して発売されています。

濾過は雑味を取る効果もありますが旨味も奪ってしまうので

僕自身は無濾過派ですが、保存に気を遣うなど難しい側面もあります。



搾られたお酒を、藤沢さんがチェックします。(どきどきw)





僕も試飲させていただくことができました。


・・・・・味?




そんなの表現できなーい!(笑)



なんと言いますか、客観的な評価ができないんですよ。

経験はないけど「我が子はとにかくかわいい」みたいな感じでしょうか。

ただとりあえず、丸世さんらしい優しい甘味のある酒質ではあります。

とにかくホッとしました。ちゃんと丸世さんのお酒になってた!(笑)


流れ出るお酒を見ながら、しばらくの間ぼーっとしてました。

このお酒見ながら、お酒が呑めるなオレ(笑)



ああ、仕事が終わりました。ちょっと放心状態です。

なんというか、「生み出す」という作業はやはり素晴らしかったです。

こんな機会を与えていただいた丸世酒造さんにあらためて感謝。


さて、恒例の丸世温泉で身体を温めて、家族揃って夕食です。



いやー、いつものことだけど美味しかった~~~♪

あんまり美味しいのでお酒とご飯が進む進む止まらない(笑)

造りの思い出話してたらあっという間に電車の時間になってしまいました。


関社長、おくさま、あきこさん。

たけは幸せ者でございます。いつも本当にありがとうございます。





・・・・・と、これが先週の日曜日のお話。

・・・・・で、今日は土曜日。書き終えるのに一週間も経っちゃった(苦笑)


・・・・・で、実は。

・・・・・今日の午後の新幹線で、また丸世さんにお邪魔してきます(爆

連休の月曜日まで、また2日間の蔵人(お邪魔な蔵人w)生活だー♪


もうすぐ午前7時。

蔵ではもう、作業の準備に取り掛かっていることでしょう。

ああ、早く行きたい。午前中の仕事なんか放ったらかして行きたい(笑)


・・・・・と言う訳で丸世酒造のみなさま。

今日からまた、よろしくお願い申し上げます。