今年は梅雨明けが例年になく遅いようで。
晴れ好き海好きのワタクシにとっては由々しき事態であります。
その証拠に、
平成18年7月17日(海の日だっ!)も雨がシトシト降っていた訳で
なーにが海の日だあっ!!!(えーん)
まあそれはさておき、そのシトシトの海の日に行ってきました。
日頃からお世話になっている荒とよさん の主催するワイナリーツアー。
総勢24人で向かった先は、山梨は勝沼の原茂ワイン株式会社 さん。
早朝9:20(僕にとっては充分早朝なんです)に王子駅前を出発、
マイクロバスは軽快に走り出す。そこに荒とよ店主、豊田さんが挨拶。
それが終わると・・・紙コップと共に渡舟と雄山の一升瓶が(笑)
おいおいいいのかワイナリー見学前に!と思いながらも
喜んで飲んでしまう我々酒飲み・・・ああ、どうしょうもない(笑)
狭い車内は非常に盛り上がり、この日の幸を予感させるのでありました。
雨も若干小降りになった頃、原茂園に到着。
社長さんと古屋専務が迎えてくださった古い造りのメインホール。
とりあえず酔っ払わないうちに記念撮影(笑)
葡萄は生食用とワイン用と造り分けている。
1.5haを自社で、8haを委託栽培しているということ。
勝沼産の葡萄を100%使用、バルクワイン等もってのほか。
自社内はこんな風に葡萄がたわわに実っていた。
年間で、白30t・赤30tの合計60tの葡萄を使って生産をしている。
オーナーの好みでベリーAを一切使っていないというのが面白い。
小さい蔵元ならではの自家醸造にこだわった姿勢に非常に共感。
醸造所に続き、貯蔵庫を案内していただいた。
分厚い扉、シャッター・・・ここ何年かで造られた設備である。
樽は全てフレンチ・オーク。7年程度で1・2樽交換していくそう。
樽での貯蔵期間は平均10ヶ月程度。
その後は瓶貯蔵で出荷のタイミングをはかるそうである。
言葉の端はしに、「地酒たる想い」を大いに感じました。
こんな小さな蔵に出来るのはナンバー1でなくオンリー1。
その想い、共感します。
さて、待ちに待った試飲です。
当初用意した本数では足りず、慌てて追加する古屋専務(笑)。
白4本と赤3本を飲ませていただいた。
短評:白はかなりのレベルに来た 赤はまだ低いが可能性を感じる
白に使われる「甲州」は今や推しも推されぬ品種であろう。
これを使った白は特に和食に合うという点で独壇場と思う。
・・・で、赤だが、全体的にまだ海外レベルというには程遠い。
ただし、甲斐ノアールという品種を使ったワインは面白かった。
2005年は若いが、根菜類・ハーブの味が馥郁としている。
2001年(非売品)はここに「発酵感」が加わり只者ではない味わい。
臭めのチーズなんかと合わせたら爆発的にマリアージュしそう。
その意味で買い求めた2005年(¥1,900)は数年間貯蔵決定である。
原茂ワイナリーを辞して向かった先はぶどうの丘。
ここではBBQや温泉、なんだかいろんなことができるのだが・・・
我らが向かった先は・・・「¥1,100カーブのワイン飲み放題!」(爆)
何種類あるんだろうねぇ・・・ひたすら彷徨い続ける酒の亡者たち(笑)
そして・・・その次はもちろんBBQタイムなのです。
ぶどうの丘から一面に広がる葡萄畑を眺めながらの和やかな昼食。
・・・・・な訳がありません(笑)
酔いに任せた自己紹介タイム(2回目!笑)や、歌が飛び出す
はた迷惑な酔っ払い宴会は続くのでありました。
そして帰途。
試飲やBBQで残ったワインを飲みながら盛り上がっていた輩ですが、
やはり最期は・・・・・・・
ぜ、全員寝ています(笑)力尽きましたか、さすがに。
ま、そうだ。試飲会からここまで32本のコルクが空きましたとさ(笑)
2005年の甲斐ノアールは最低2年、貯蔵することに決めました。
そう思えば、日本の赤ワインもまだまだ捨てたもんじゃない!・・・なんだけど。
今日、このブログを書きながら飲んでいるワインはフランスワイン。
ジャン・クロード・マス2004(メルロー)
¥1、100のヴァン・ド・ペイながらこちらの方が遥かに旨い現実。
大変だとは思う。
でも、それを理解した上で、頑張って欲しい・・・・・日本のワイン。
このエールが届きますように。