平成17年12月14日 家飲み 渋谷東急 ¥1,260
真澄/吟醸あらばしり・搾りたて生原酒 宮坂醸造(株) 長野県諏訪市
長野県産美山錦80%・長野県産ひとごごち20% 共に精米歩合55%
日本酒度-1 酸度1.8
たけ的想:80点
宮坂醸造HP:http://www.masumi.co.jp/
誰にでも「ルーツ」となる味が存在すると思うのです。
何もお酒に限らずもちろん食べ物でもいいのです。
ひょっとしたら母の味なんてのも当てはまるかも知れません。
僕で言うと、「鮭ご飯」「大根の味噌汁」「おから」「豚肉のトマトソース煮」・・・・・
きりがありませんが、お酒にもそんな「ルーツ=標準」がもちろんあります。
この真澄・あらばしりがそんなルーツのひとつになっています。
友人で長野県蓼科に別荘を持っている方(仮にMさんとします)がいます。
仕事仲間大勢でよくおしかけては(ホントありがとう)、
たくさんの、それこそたくさんのかけがえのない想い出を作らせてもらいました。
夜はもちろん有志で大宴会となります。
まだお酒の良し悪しもさほど分からぬ時代でしたが、定番となったのがこの真澄。
季節によりあらばしり・生酒など、少しずつ変化はしましたが
いつでも僕達にとってなくてはならないお酒・・・・・とにかく間違いなく美味かった。
今でこそもっと美味しいお酒も知ってしまった自分ですが、
これを飲むと今も何故だか「ホッ」とすると共に想い出が甦るのです。
美山錦らしい、華やかで甘い香り。
ねっとりとした飲み口・・・ああ、今年もちゃんと美味しいぞ。
酸度1.8とはいえ、しっかりとしたコクに支えられてさほど感じません。
全体のバランスがよくなりました、昔はもっとやんちゃな印象があります。
雑味や苦味などはあまり感じませんし、酒単体でも充分美味しいです。
しかし単独では飲み飽きるので、鍋などと一緒だとバッチリだと思います。
今回は蔵元の東京支社の方が試飲販売にいらしてました。
この販売員さんがまたやる気のあるいい方で、やっぱり買っちゃうんです(笑)。
試飲した中では大吟醸の「七號」「山花」は非常に出来がよかったと思います。
特に七號の出来の良さにはかなり魅力を感じました。美味い大吟醸です。
頑張れ、諏訪の酒。