さあて、いよいよエンジン始動に向けての最終作業です!
まずはキャブレターから。

フューエルホースがまだ出ましたので、新品を投入します。
新旧の比較。

古い方は伸びている上にひび割れまで。
しかもカッチカチ。
新品は柔らかいですぞ~(´∀`*)
後、キャブレターのセッティングですが、88’のノーマルセッティングで行きます。
エンジンOH後は、濃い目にする為にメインジェットの番手を上げるとよく見ますがはたして・・・?
メインジェットUP=高回転狙いだと考えております。
低回転から慣らしをする際に、ガボつく等やカーボンが溜まる等の弊害しかありません。
良いオイルを使ってさえいれば、焼き付きに関してはそんなに神経質にならなくてもいいような。
エアクリーナーBOXとフィルターがノーマルなら、HONDAが出したセッテイングで行くほうが無難だと思います。
と、この辺の考え方は文章では表しきれませんので、お会いする機会があれば熱く語りましょう(´▽`)
話を元に戻して作業を進めます。

無事にキャブレターが付きました。
キャブレターの脱着って難しいように思う方が多いかな?
ネックになるのはアクセル・オイルポンプ・チョークワイヤーの取り回しだと思います。
取り付ける際に、まずはアクセルワイヤーの引き側と押し側をワイヤーの捻じれ等が無く確実に取り付けた後にオイルポンプとチョークのワイヤーをアクセルワイヤーに干渉しない様に取り付ければ上手く行くと思います♪
キャブレターの取り付けが終わったら後はエアクリーナーBOX

外す時はBOXごとズボッと抜けるのですが、はめ込む際はBOX丸々だとまずハマりません。
ハメ込むコツは、バンドを限界までユルユルにして(爪がありますので緩めてもバンドは回りません)エアクリーナーBOXのフタとエアクリーナーのスポンジを取り除き、画像の様にキャブの穴と合わせて押し込むです。
横着して蓋付きのままグイグイ押し込んで運良く入れるより、確実に入ります♪
チャンバーも装着してエンジン掛けれる状態になりました♪

ここでまた良くある事例と言うか、エンジンOH後はノーマルマフラーで慣らし運転みたいな。
ここに関しては私もそう思います。
もしも、高回転寄りのドッグファイトチャンバーであったならそうしていたかも。
ただ、88’用のJhaチャンバーは、中低速の特性がノーマルと殆ど変わりません。
何故そう言えるのかと言うと、思い出すこと20数年前に遡ります・・・。
高校を卒業して就職し、その年の夏に新品の88’用Jhaチャンバーを購入しました。
入荷日も仕事でしたので兄に取りに行って貰い、仕事から帰ってきてから装着。
走り出した時の感動は昨日の事のように覚えております。
チャンバー装着にありがちな中低速のパワーダウンは皆無でした。
もちろんキャブセッティングも不要でスムーズに回り、チャンバーサウンドも最高!
え?速くなったかって?
う~ん、そこはよく覚えていませんが、緩い上り坂で急に車が出てきて急ブレーキ!
ギヤを落としてアホか危ないやんけー!とアクセル全開にしたらフロントが浮き上がったのは覚えています。
まあ、パワーはノーマルと同じような特性で、最大の利点は軽いのとカッコイイことですな!
え?何の説明にもなっていないって?(;´∀`)
最終章なのでいつもより無駄に書いております!
さあ~ていよいよエンジン始動の時が来ました。
混合ガソリンを適当に作ってフューエルホースに流し込んでキック開始!
1キィーック!
2キィーック!
3キィーック!
途中は省略。
15キィーック!
あれ?おかしいなあ・・・・。
想像では3キィーックぐらいで掛かるはずだったのに一向に火が入りません。
更にキックを続けて20キィーック!
『ぼろろろろん』
おー!
更にキィーック!キィーック!
『ぼろろろろろろろパン!ぼろろろろろパン!ぼろろろパン!ぼろパン!パパパパパパパパパ!』
片肺で弱々しく始動したエンジンですが、もう片方に火が入る度に力強く回りついに両方のシリンダに火が入りました!

両バンクに火が入った時点でオイルポンプを指で全開にしてオイルパスチューブにオイルを通すべく1~2分ほどアイドリング。
チョークを戻してアイドリング安定を確認。
ってしまったー!
火入れ式恒例のもくもく出る煙!
アイドリングが安定した時点では時すでに遅し殆ど煙は出なくなってました(;´∀`)
まあ、無事にエンジン始動しましたし、アイドリングも超安定。

しかし、腰下までバラしたエンジンが掛かる瞬間は感無量ですな~゚(゚´Д`゚)゚
こんな私でも、腰下バラシからエンジンが組めるNSRの整備性の良さに改めて感動!
エンジンが無事に掛かりましたので、外装を取り付けます。
久しぶりに見るNSRちゃんの勇姿!やっぱりカッコイイ!

すぐにでも走り出したい気持ちをぐっとこらえてブレーキの整備をば。

走り出せても止まれなければ危ないですからね(;´∀`)
画像はありませんが、ブレーキフルードの交換を済ませてから、フロントキャリパーを洗浄します。

ZCOO(ジクー)のパッド、約10,000キロぐらい走ってるのにまだまだ行けそう!
購入当初は高いな~と思いましたが、効き・ライフ・ディスクへの攻撃性の低さと三拍子揃ったええパッドです!
この後メタルラバーでピストン揉み出しするのですが、手が汚くてカメラに触りたくないので飛ばして終了。
フロントキャリパー2個の洗浄でバケツの水が真っ黒です。

ブレーキの整備が終わり、ほぼ空のガソリンタンクに給油すべと近所をチョロチョロ走ります。

チョッピリ走ってガソリンスタンドでガソリン満タン!
13.31ℓ入りましたが、単価が150円で1,996円!
ガソリン高くなりましたねえ(;´∀`)
さて、約9キロ走ったファーストインプレですが、乗り出して直ぐに違いが!
4000rpmぐらいまでしか回しませんでしたが1つ1つの爆発を感じられるというか。
明太子に例えると、今までがスーパーの明太子でなんだがつぶつぶ感が皆無・・・・。
一方新しいエンジンだと、桐の箱に入った高級な明太子のように1つ1つのつぶつぶが感じられます。
え?例えが悪い?
う~ん、私のボキャブラリーではこれ以上伝えられないです(;´Д`A
ただ、始動性が悪いのとゼロ発進時のトルクの無さが少し気になります。
慣らし運転をすると改善されるのかなあ?
最後に、MC21ホース・エンジンマウント共にMC21用がMC18に問題なく使えました。
去年の夏から始めたエンジン載せ換えですが本日を持って終了です。
後は乗るだけで嬉しい反面、休みを待ちわびて整備する事が無くなると思うと寂しような。
あ、下ろしたエンジンがあるし、SP用のフォークを購入してOHして入れたいという願望ってのもあります。
ここで満足したら情熱が消えてしまいますからね。
エンジン載せ換えままでの軌跡はこの記事を持って終了ですが、私はマシンを弄る為に所有しているのだと改めて感じました。
今後もMC18に拘り、延命出来る整備を模索して行きたいと思います♪