MC18と形式が同じなのに88’モデルと89’モデルが存在します。
見た目で判断すると、89’はスラントノーズしたアッパーカウル・跳ね上がったチャンバーのテールパイプが印象的です。
通になると、スイングアーム形状とトルクロッドの有無も見分けの対象に入ると思います。
細かく書けばトップブリッジ・ハンドルカラーの有無・ソレノイドが2個に増えた・PGM2でRCバルブコントローラーとサブコンが一体化・ミッションはクロスミッションだし、タイヤサイズもリアがワイドになってます。
リアサスも違うしリンクプレートも。
ここまでは把握していましたが、フライホイールとPGMの相性ってどうなんだろうと。
知り合いに、89’電装に88’エンジンを載せた方がおられます。
不調を訴えておられますので私なりに手持ちの部品で比較してみました。

左が89’で右が88’。
穴の数ですぐに見分けが付きます。
とりあえず大きさの比較の為に向かい合わせに重ねてみます。

上が89’で下が88’。
どう見ても↑の89’の方が経が小さいです。
次に、ウッドラフキーの切込の位置に合わせて重ねてみます。

良くは分かりませんが点火位置の突起は同じ位置っぽいです。
違う位置から。

同じっぽい。
更に違う位置から。
バランス取りの穴の位置こそ違えども同じっぽいです。

大きさ以外に違う点が見つかりました。

点火位置の調整用でしょうか?
明らかに幅が違います。
ただ、経が違うのにパルスジェネレーターははたして同じなのかなと。
ネットで調べると、PGMに合わせてフライホイールを変えろと言う記事しかありません。
本当に良いのでしょうか?
手持ちに88’・89’のパルスジェネレーターがありますので比べてみます。

上が89’で下が88’。
あらー!見た目に違うぞー!

左下が88’で、右上が89’。
やはり89’はフライホイール経が小さくなった分、センサー部が飛び出しています。
89’電装そのままに88’エンジンを積むと、あくまで推測ですが点火不良が起こるのではないかなと。
mc18で同じにされては困る程の変更が多数あります。
各年式によるオイルポンプのオイル排出量もネットでの情報です。
結局は本人が検証して納得する結果が全てではないでしょか。