作業に入る前に、今回見送ったクランクOHについて少し自分の考えを語ろうかなと。
そもそも、クランクシャフトをOHする目的はなんだろう?
①ベアリングの交換。
②芯出し加工。
③センターシール抜け。
NSR250の場合は③が入りますが大体こんな感じかな?
この3つに絞って今回クランクをOHするか否かの私の考えを書いてみます。
まずは①のベアリング。
NSR250で考えますと、クランクのベアリング3個とコンロッドのニードルベアリングが2個。
あくまで素人判断ですが、クルクル回してガタが無ければ大丈夫なんじゃないかなと。
ベアリングに限り、低負荷では大丈夫で高負荷ではガタが出るってありえるのでしょうか?
実際、思ってた以上にスムーズに回っちゃいましたので自分的に基準クリア!(笑)
お次に②の芯出し加工。
『クランク芯出し』ええ響きですね~♪
ですが、ググっても明確な答えは見つかりません。
2輪・4輪問わず、『芯出し加工したからエンジンが驚く程スムーズになった!』的な記事が何故か見つからないのですよ。
それなりのお金を支払ってしてもらう加工ですので、劇的変化があれば記事にするはず。
見つかる記事といえば、芯出し加工の仕方指南みたいな記事ばかり。
勿論、芯出ししたそのクランクのインプレはありません。
挙げ句の果てに、芯出ししてもしばらく走れば元に戻るとか・・・。
NSR50のレース用では、ノーマル状態で振れが無いクランクは当たりだとか、クランクケースの方が重要みたいな記事もありました。
まあ、情報収集が100%ネットな私としてはあまり重要ではないと感じてしまいます。
ただ、職場に以前レースしていた人がいて、(その人の師匠は徳野正樹!)芯出しクランク入れたら凄くスムーズに回るよ!って話を聞いていたので最後まで悩みました。
結論・・・。
レースするわけじゃないし、普通に走ればいいや!(笑)
最後にNSR250特有の症状な③のセンターシール抜け。
これも私的に疑問が沢山あります。
ネット調べですが、センターシール抜けの症状として以下のものがあります。
始動不良・片肺・すぐにエンスト等・・・。
始動不良・片肺に関しましては、私も経験済みです。
おまけに低速はゴボゴボと回転が上がらず、アイドリングも超不安定。
現在乗っている車両を購入した時点で全ての症状が出ていました。
現在エンジンを載せ換えようとしていますが、ハンドルを握る手が異様に痺れるのと、エンジンから異音がする以外は何も不具合はありません(十分不具合かなw)
では、購入時に出ていたこれらの症状がどうして治ったかと言いますと、ズバリ吸気系です。
『対策ニードル』なる純正の真鍮製からアルミ?製のニードルに入れ替えた&エアクリーナーを純正に、ソレノイドバルブがキャンセルされていたので元に戻した。
要は純正のセッティングに戻しただけです。
少し話がそれましたが、センターシールが抜けたとしてどのような不具合が生じるのでしょうか?
ネットで調べると、抜けたシールを通り抜けて片側のシリンダーに混合気が流れ込み、薄くなった気筒が焼き付くとあります。
じゃあ、フロントバンク・リアバンクのどちらからどちらに流れ込むの?
『センターシールが抜けると、決まって○○バンクがこういう理由で焼きつくんですよ!』と言うような理論に基づいた記述がありませんし、明確にシールが抜けたクランクと抜けていないクランクの比較をした方が誰もおられません。(あくまでネットでの検索前提ですが)
エンジンの構造は、クランクケースリードバルブ。
ネットからの情報で、キャブレターからのガソリンの流れか方ですが、誰もがイメージしている霧状になる訳ではなく、液体で流れ込むみたいです。
液体で流れ込んだガソリンがクランクの熱で気化してシリンダーの負圧で吸い上げられる。
チャンバーからの吹き返しがあるにせよ、センターシールを乗り越えるより、ピストンが下がる事による負圧の吸い上げの方が断然混合気は行きやすいと思います。
吸気系がノーマルで焼き付いた原因は、オイルポンプ不良、ガソリンタンクのストレーナーの詰まり、エアフィルターの詰まり、2STオイルの品質不良。
吸気系がノーマルで無い場合は、変更した時点で即リスクが発生すると考えています。
エンジンの作業の前の一言みたいな感じで書き始めましたが、もう酔っ払って来て何書いているのか時分でも分かりません(汗)
何が言いたかったのかと言いますと、センターシールが抜けたらNSRが終わるのかどうかです。
エンジン載せ換えをしていますが願っている事が1つあります。
それは・・・。
降ろしたエンジンのシールが抜けていて欲しいって事です!
シールが抜けていてもちゃんと走る事を証明したいですし、何より実際に1万キロ走ったエンジンと比較しないことにはインプレにならないですからね~♪