先日、観に行って来ました。


ウディ・アレンとはいえ、アイデアが陳腐なので、あんま期待してなかったのですが、、、



面白かったぁ~!!




ウディ・アレン監督の名人芸ですね。

台詞回しもカメラワークも音楽もいつものスタンダード・アレン映画。
安心して観れます。
主役の作家は、本当なら(若けりゃ)ウディ本人がやる役。


後半までは、まぁベタな感じでいきます。

最後の数シーンで、話をまとめつつ高みに持ち上げ、名画にしてしまいます。

結局、アイデアが重要なのでは無いことを思い知らされます。

(アイデアだけ面白くて、その後の展開でどんどんつまらなくなる映画で世間は溢れています。大作の中にもあるし、僕的には世間で評判良い作品の中にも多々あります。そういう意味で最近で印象強いのは『ヒューゴの不思議な発明』あのお爺さんメリエスが、あれ程の人が、そんな理由であれまでに意固地になり続けていたとは⁈小っちゃえヤツだなぁ~と、どうしても納得いかなくて。その理由如何で作品の質が変わってしまうと思うんだが。マーチン・スコセッシとは、どうもいつも馬が合わない。ただ、この作品のカメラワークはとてもとても素晴らしかったです!おっと、かなり脱線しましたね。)


結局アイデアは何でも良い。
最後に、そこで生まれたストーリーに何を見出し何に光を当てたかで、作品の価値が変わってしまう。

役名忘れたけど、あの惚れた過去の時代の女性と最後に話した会話で、この作品の価値は変わりました。その直前のダンスシーンでこれは『映画』になりました。

その後の、お城で追いかけられる探偵でクスッと笑いを取り、ラストシーンの出会い(再会)で魔法をキラッと見せた。

こういう構成、さじ加減のバランスが僕は好きなんです。


手前味噌ですが、僕の作品『The Untellig Stories』もラストはこういう構成バランスで締めくくりました。

最後の長芝居でストーリーを浮き彫りにして話の価値を変え、空気を読まないキング再登場でクスッと笑いを取り、(順番逆だが)皆で「そばにいて」を唄うとこでキラッとさせる。

ちなみにですが、当時お客様から「構成が悪い」とか「バランスがおかしい」との声を頂きましたが、実はそれはワザとですにひひ
諸々の大人の事情もありましたが、それらを逆手に取り、ワザと演出意図としてそういう構成にしたのです。
(その意味は説明しませんが。)
だから構成について意見された方は、ある意味、僕の意図にまんまと引っかかって戴けた方たちだったのかもしれませんね。ニコニコ

『ミッドナイト・イン・パリ』

オススメ度
星4つ ☆☆☆☆★

ウディ・アレン。
スベらんなぁ~~~グッド!




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