1コンクリート・ユートピア
2枯れ葉
3カラオケ行こ!
4哀れなるものたち
5僕らの世界が交わるまで
6ノスタルジア
7ダム・マネーウォール街を狙え!
8みなに幸あれ
9ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人
10梟
11ボーはおそれている
12夜明けのすべて
13ファイブナイツアットフレディーズ
14落下の解剖学
15カラーパープル
16わたしときどきレッサーパンダ
17ネクスト・ゴール・ウィンズ
18PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて
19ゴールドボーイ
20ビニールハウス
21ペナルティループ
22ドッグマン
23あの夏のルカ
24オッペンハイマー
25美と殺戮のすべて
26コールジェーン
27DUNE PART2
28アイアンクロー
29ソウルフルワールド
30インフィニティプール
31リンダはチキンが食べたい!
32オーメン ザ・ファースト
33成功したオタク
34パスト・ライブス
35異人たち
36マンティコア怪物
37ゴジラ×コング新なる帝国
38英国式殺人事件
39胸騒ぎ
40悪は存在しない
41猿の惑星キングダム
42碁盤斬り
43ミッシング
44またヴィンセントは襲われる
45関心領域
46デデデデ前章
47デデデデ後章
48あんのこと
49システムクラッシャー
50正義の行方
51ハロルド・フライまさかの旅立ち
52チャレンジャーズ
53異国日記
54かくしごと
55蛇の道
56◯月◯日区長になる女
57マッドマックスフュリオサ
58ザ・ウォッチャーズ
59ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリデイ
60数分間のエール
61ナイトスイム
この中から、トップ10を選んだ。7位以上は実質どれも1位ってぐらい、上半期は豊作だった。去年、一昨年の上半期は、良いと思った作品が1本ぐらいしかなかったので、今年はものすごく当たり年だと思った。
10位:僕らの世界が交わるまで
パスト・ライブスとかなり迷ったが、「初恋、元サヤ、一目惚れ」要素をNGとしている私にとって、やはり10位以内にパスト・ライブスを入れる訳にはいかず、こちらがランクイン。パスト〜は映画としての出来は最上級に良かったですよ。
母親の痛々しさがとっても不愉快で良かった。息子役もかわいいし、最後の「交わる」が爽やかに描けていて好印象。
9位:梟
韓国映画。ポスター見て「現代韓国ホラーだ!楽しみ!見に行こう!」って思ったらまさかの全然違う。韓国の時代劇だった。でも、大好きな韓国ドラマ「チャングムの誓い」の後半の話に似た医療もので、普通にハラハラドキドキしながら楽しめた。チャングム好きな人にオススメ。
8位:マンティコア怪物
マジカル・ガール好きなので、楽しみにしてた一作。とんでもなかった。まず、冒頭のVR?のシーンからして映像の面白さがすごい。ラスト、お前が怪物かい!!!となったし。ひたすら怖い。浅井リョウ原作の映画「正欲」よりも、問題の描き方がよかったと思う。
7位:ゴジラ×コング新たなる帝国
地味に待ち遠しかった。前作大好きなんだよね。世間で言われている通り、猿の惑星じゃねぇか!っていう面白さがあって良かった。ピラミッドでの謎のゴジラコングの戦闘とモスラの仲介がホッコリした。人間パート、必要ある?
6位:正義の行方
ドキュメンタリーだし、なんか重そうな話なので、見ようか迷ったが、フィルマークスでの評価が高いので観た。傑作だった。私は飯塚事件について何も知らなかったのでゼロベースの鑑賞となったが、揺れ動いた。え!絶対犯人じゃん!からの、ええ、冤罪じゃない?、、と、まんまと揺れ動いた。被害者遺族には取材してないのかな?と気になりつつ、真っ当に、審議は尽くすべきだ。
5位:わたしときどきレッサーパンダ
ディズニープラスの配信でごめんなさい。ディズニープラス未加入で、ずーーーっと見たかったやつです。そしてずっと泣きながら見ていました。私はリアルで血の繋がった家族が大嫌いなので、家族大切にしよう映画は本当に嫌いだ。本作も家族大切映画なのだが、いたく感動したのは推しを推す行為だ。私も推しがいると真っ直ぐ推しに向かって全力投球できるので、推しの尊さみたいなのが全編に渡って溢れ出ているのが良かった。だからこそ一つだけ納得できないのは、コンサートはちゃんとチケ代払ってから入れよ。です。
4位:ソウルフルワールド
またもやディズニープラス配信もの。だってやっと劇場公開してくれたんですもの。こちら、1番感動したのは、「ただの生活が尊い」というメッセージだ。私、最近これをとても考える。毎日のルーティン。健康と穏やかな生活。一度鬱でドン底まで落ちたので、5年以上かけて体調を戻して、普通の生活を送れる幸せはすごいな、と思うのだ。それを子ども向けアニメで描けるのがすごい。あと、ジェリーのキャラが好きすぎる。
3位:悪は存在しない
濱口竜介監督作品は、あまり得意じゃない。けど、これはまーーーじで傑作だと感じた。衝撃。濱口竜介監督独特の主要キャラ棒読みも、そこまで気にならない。また、今までの作品で1番会話が面白かった。地味なのに会話が面白いのは、なんとなく映画「イニシェリン島の精霊」を思い出させた。そして、ラストで傑作と化したねコレ。あそこで、娘にちゃんと教育を施さなかったタクミの無責任さの露呈、そして溜まっていたタクミの澱が溢れる感覚。最高。あまりにも良かったので、この後、大嫌いな役者2人が主演している「寝ても覚めても」を、避けてたのに、つい、見ちゃったよ。
2位:ダム・マネー ウォール街を狙え!
フォーーーーーーー!と叫びたくなる大傑作!!これが実話って、アメリカ凄すぎ。私は権力に反抗する系の話が大好きなので、もう大好物だった。また、今はもう忘れてしまいがちなコロナの影を描いたのも良かった。成功者がスポーツをやっているシーンも好きなので、ラストとかヨダレ垂らすほど好きでした。とにかく見た後の面白かったー!って気持ちは今年一かも。私も小口投資家になる!!
1位:ミッシング
びっくりした。全く期待せずに観たら、私の話だった。まず、あの記者は私だ。実は、私は実際に、過去に記者だった。なので、この映画に出てくる記者とかカメラマンとかの描き方の解像度が高過ぎて、本当に驚いた。ああいう記者、います。あそこでアレを言うカメラマン、います。取材をしていると、昨日と今日とで、見える世界が180度変わってしまった人たちに出会う。そういう人に向き合う仕事だ。そして、私は記者職をやっていて、ストレスに耐えきれず、鬱病になった。
この映画では、人と人との関わりが丁寧に描かれていて、そして、私が取材していて望んでいた「希望」が、最後にある。傷ついた人達が救われてほしいと願うのは、私のエゴだ。だが、彼らが救われる事が、自分も救われる事でもあるのだ。この映画はもちろんフィクションだ。しかし、このフィクションによって、記者時代傷付いた自分自身が救われた気がした。こういう映画に出会うために、映画を見続けたい。
以上が上半期のベスト。下半期も良い映画にたくさん出会えますよーに!